2017/03/22

ブラジル食肉業者、鶏肉安全基準で不正!


( 2017.03.22 )

● 日本、ブラジル鶏肉の食肉不正で21施設輸入停止へ


 ブラジルの食肉加工会社が衛生基準を満たさない食肉などを国内外に販売していた疑惑をめぐり、日本政府は21日、捜査対象となっている21施設から出荷された鶏肉などの輸入を一時停止すると発表した。「別途通知があるまで、輸入手続きを保留する」としており、輸入再開時期は未定。

 ブラジル政府は20日、21施設からの輸出を停止したが、このうち1社1施設が日本向けに鶏肉を輸出していた。日本が輸入する鶏肉の約8割はブラジル産が占めている。
 輸入の停止措置は、既に中国や欧州連合(EU)、チリ、メキシコ、スイスなどが発表しており、さらに広がる可能性がある。


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● ブラジルの食肉業者、安全基準で不正


 ブラジルで、複数の大手食肉加工業者が検査官に賄賂を贈るなどして、安全基準を満たさない牛肉などを国内外で販売していたことが明らかになったと、地元メディアが伝えた。21施設で不正が発覚しており、日本の厚生労働省は21日夜、捜査対象となった業者からの食肉輸入を保留するよう全国の検疫所に通知した。

 ブラジル当局やメディアによると、食肉偽装や汚職の疑いで、少なくとも30人が逮捕。3施設が操業停止処分になったという。




( 2017.03.19 )

● ブラジルで食肉不正問題、緊急閣議招集へ


 ブラジルのミシェル・テメル大統領は19日、世界有数の食肉生産国で国内外に広く鶏肉などを販売している同国において、食肉の安全性をめぐり不正問題が発覚したことを受け、緊急閣議を開くと発表した。

 2年間にわたる警察の捜査によって17日、公衆衛生検査官数十人が賄賂を受け取り、衛生基準を満たさない食品を消費に適しているとして承認していたとの不正が明らかになった。

 不正に関わったとされる多数のブラジル企業は18日、自社製品は安全だと主張したが、国民の不安は高まるばかりだ。この食肉偽装スキャンダルは、ブラジルなどの南米諸国が加盟する南部共同市場(メルコスル)が欧州連合(EU)との貿易協定締結を進めているさなかという微妙な時期に発覚した。

 ブラジル農牧省によると、当局は17日、12以上の食肉加工業者を強制捜索し、逮捕状27枚を取り、食品大手の「ブラジル・フーズ(BRF)」の鶏肉加工場1か所と、「Peccin」の食肉加工場2か所を閉鎖した。

 また、別に21か所の加工場で捜査が進められているほか、農牧省はこの不正問題に関与した当局者33人を免職処分にした。

 当局は、衛生基準を満たさない食品が見つかった場所について言及していないが、南部クリチバでの記者会見で、腐った肉の悪臭を隠すために「発がん性物質」が使われていた事例もあったと述べた。

 この問題では、BRFだけでなく、同じ食品大手のJBSなども捜査の対象となっている。


 ブラジルは少なくとも世界150か国に鶏肉などの食肉を販売しており、この不正問題は同国にとって深刻な懸念事項となっている。