2013/11/01

中国産・輸入食品の安全性は?


( 2013.11.01 )

● 今や、中国産・食品の危険性は中国人さえ常識!



 中国産の「毒入り冷凍餃子事件」以来、中国産食品に対する関心の高まりとともに、中国・国内での食品をめぐる驚くようなニュースが毎日のように報じられるようになってきたこともあり、日本人の中国産食品に対する不信感は高まる一方、その危険性は今や常識となっている。

 殺鼠剤で殺した鼠の死肉を羊肉と偽って路上で販売し、その肉を食べた男性が中毒症状で北京の病院に運ばれたり、青いマンゴーをホルモン剤で黄色にし、熟したように見せかけて売ったり、ピータンに工業用の硫酸銅を使い、業者が検挙されるなど、「食品汚染」はますます悪化している。


 中国では、以前から大気汚染以上に土壌汚染、河川の水質汚染が深刻で、これらによる農産物の汚染が問題となっている。
 水銀、鉛、ヒ素、カドミウムなどの重金属汚染やBHC、DDTなどの有機塩素系農薬汚染が指摘され、富裕層の中には中国国内の野菜や食肉、乳製品などの農産物を信用せず、日本の割高な農産物、海産物に人気がある。
 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
  これに対して、中国産野菜の日本への輸入は年々増加しているという。「毒入り冷凍餃子事件」以来、スーパーなどでの取り扱う量は減少傾向にあるものの、外食産業でのコスト削減のために、割安な輸入食材の需要が高まっている。

 ただし、我が国の検疫制度はザルと言い切る専門家もいるほどで、現在行われているモニタリング検査は、輸入品の一部サンプルを抜き出し、残りは流通させたまま検査をしている。
 つまり、違反が見つかった時、すでにその食品は市場で販売されており、私たちの胃袋の中ということがあり得るのである。

 実際、「毒入り冷凍餃子事件」ではスーパーで購入した後、食事で食べた家族が被害にあっている。

 そもそも日本の検疫検査は輸入食品のうち1割にしか実施しておらず、残り9割の食品はノーチェックで国内に入っていて、店頭にならべられ販売されているため、実際に被害にあわないとわからないということになり、非常に脆弱な検疫体制との指摘もある。

 現在、中国から日本に輸入される食料は年間400万t、輸入食材の1割以上を占める。うち9割が野放し状態のため、私たちが知らないうちに中国産を口にしている可能性はかなり高い。


下記のリストは今年(平成25年)3月以降、食品衛生法違反が見つかった中国産輸入品のうち、違反品名と違反毒性物質のほんの一例に過ぎない。

(中国産・輸入食品汚染の一例)

・大粒落花生/アフラトキシン(カビ毒)
・炒ったスイカの種子/サイクラミン酸(人工甘味料)
・炒ったピーナッツ/アフラトキシン(カビ毒)、TBHQ(酸化防止剤)
・黒糖ピーナッツ/アフラトキシン(カビ毒)
・生鮮ケール/ヘキサクロロベンゼン(殺菌剤)
・生鮮ごぼう/パクロブトラゾール(殺菌剤)
・烏龍茶/インドキサカルブ(殺虫剤)、フィプロニル(殺虫剤)、プロファム(除草剤)
・烏龍茶エキスパウダー/サイクラミン酸(人工甘味料)
・トマト茶/二酸化硫黄(漂白剤)
・豚肉スライス/サイクラミン酸(人工甘味料)
・豚生姜焼きパック/大腸菌群
・かもの珍味(麻辣味)/大腸菌群
・炭火焼き牛タンスライス/大腸菌群
・ボイル刻みたこ/大腸菌群
・冷凍切り身がれい(生食用)/大腸菌群
・冷凍切り身かれい昆布〆スライス/大腸菌群
・冷凍ししゃも味醂干し/大腸菌群
・冷凍いか類/細菌
・冷凍えだまめ/ジフェノコナゾール(殺虫剤)、大腸菌群
・冷凍こまつな/大腸菌 冷凍たまねぎ/細菌

※厚労省「輸入食品等の食品衛生法違反事例」平成25年3~9月分より抜粋