( 2020.1.31 )
● 新型肺炎、千葉県在住のバスガイドの女性 三次感染か!
新型コロナウイルスへの感染が明らかになった千葉県在住のバスガイド女性について、厚生労働省は31日、すでに感染が確認されている奈良県のバス運転手からの三次感染の可能性があることを認めた。国内感染者は15人目となる。
感染経路については、新型コロナウイルスの発生地である中国・武漢市に直接関係のない国内で初めてのケースの可能性がある。厚労省によると、女性には武漢市での滞在歴がなく、武漢市から訪れた人との接触もなかったという。
● 新型肺炎、米国操縦士労働組合が、「中国便停止を」提訴!
肺炎を引き起こす新型コロナウイルスの感染拡大を巡り、米アメリカン航空の操縦士でつくる労働組合は30日、米国と中国を結ぶ便の即時運航停止を求める訴訟を、テキサス州ダラスの裁判所に起こしたと発表した。
組合側は「乗客乗員の安全を最優先すべきだ」として、運航が継続されるダラス発着便を含め、ただちに停止するよう経営側に要求。認められなかったため、司法の救済を求めることにしたという。
● 新型肺炎、中国に配慮か 緊急事態宣言で後手に回ったWHO!
新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからない中、世界保健機関(WHO)は緊急事態宣言を出す判断をようやく下した。中国政府がWHOに対し、緊急事態宣言を出さないよう圧力をかけたとの疑惑も取り沙汰され、対応の遅れに批判が集まりそうだ。
「WHOは(新型肺炎)の発生を制御する中国の能力に自信を持っている」
WHOのテドロス事務局長は30日夜、緊急委員会後の記者会見でそう話した。緊急事態宣言の後は通常、WHOから渡航制限などの勧告が出される可能性が生じるが、テドロス氏は会見で「(中国への)渡航や交易を制限する理由は見当たらない」と早々に否定した。ヒトやモノの移動が制限されることで中国経済に打撃を与えないよう配慮したとも受け止められる発言だ。
各地で「人から人」への感染が確認されているにも関わらず、テドロス氏はこれまで緊急事態宣言を出すことに後ろ向きな発言が目立っていた。緊急委前日の29日にはツイッターで、中国国外の感染者は中国の1%ほどしか確認されていないと指摘し、世界的な感染拡大の規模を考慮して検討される緊急事態宣言を出す段階ではないと示唆した。
宣言に消極的だったのは、中国政府がWHOへの影響を強めたのが背景にあるとみられる。30日付のフランス紙ルモンドは中国政府がWHOに対し、緊急事態宣言を出さないよう圧力をかけたと報じた。
テドロス氏は、中国から巨額投資を受けるエチオピアの元保健相だけに、緊急事態宣言を避けたい思惑があるとみられる中国を忖度(そんたく)した可能性もある。中国外務省によるとテドロス氏は、28日に中国の習近平国家主席と会談した際、緊急事態宣言を出すかどうかの判断を慎重に行うよう求めた習氏に対し、「(中国は)時宜にかなった有力な措置を講じている」と対応を称賛したという。
一方、WHOは新型肺炎に関する26日付の状況報告で、表記に誤りがあったとして、それまでは「並」としてきた世界的な危険性評価を「高い」に訂正し、批判を浴びた。WHOは事務的なミスだとしているが、「中国に配慮して実際より危険性を低く記していた」と推察する専門家もいる。
中国からの巨額投資を受けたエチオピアの元保健相のような人物が、WHOと言う国際機関のトップにいる事が、果たして適任なのか、世界的中立の立場で判断を下せるのか、甚だ疑問である。
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・(関連報道)
WHOに「緊急事態宣言出すな」 中国が圧力と仏紙報道!
中国で発生した新型コロナウイルスによる肺炎について、30日付のフランス紙ルモンドは中国政府が世界保健機関(WHO)に対し、緊急事態宣言を出さないよう圧力をかけたと報じた。緊急事態が宣言されると検疫強化や渡航制限などの措置がとられ、経済的な影響が大きい。同紙は、「中国の強い反対を受け、政治的配慮が科学論議に勝ったようだ」と評価した。
● 新型肺炎、WHO緊急事態宣言!
世界保健機関(WHO)は1月30日、新型コロナウイルスによる肺炎を巡る3回目の緊急委員会を開催し、協議終了後にテドロスWHO事務局長が「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」に該当すると宣言した。今後、検疫態勢の充実など感染拡大防止に向けた国際的な協力が一層強化される。
テドロス氏は記者会見で「渡航や交易を制限する理由は見当たらない」と述べ、WHOとして渡航制限勧告は見合わせると表明。「保健制度が整っていない国へウイルスが広がることが最大の懸案」として「感染拡大を防ぐために、一致団結して行動する時だ」と強調した。これまでの緊急委では意見が二分されていたが、フサン委員長は今回、ほぼ全会一致で宣言発出の結論に至ったと述べた。
中国湖北省武漢市が、原因不明の肺炎患者を相次いで確認したと発表してから1カ月。中国全域で感染者数の増加に歯止めがかからず、世界全体の感染者数は計8100人超になった。WHOは緊急事態宣言を出すことで早期終息に向け、各国への注意喚起と取り組みを促す狙いがある。WHO加盟国が拘束される国際保健規則に基づく措置だが、強制力はない。
WHOによると、人から人への感染は日本を含め中国外でも拡大。テドロス氏は今後、ワクチン開発と治療法の確立や、各国間の情報共有に注力する考えを示した。WHOは22、23両日にも新型肺炎を巡る緊急委を開催したが、その時点では中国国外への感染が依然限定的だとして、宣言は「時期尚早」と見送られていた。
2002~03年の重症急性呼吸器症候群(SARS)への対応が遅れたことを受け、05年改定の国際保健規則で新設された緊急事態宣言の制度は、国際的な公衆衛生上の脅威となりうる全ての疾病や事象が対象。これまでに、09年に新型として流行したインフルエンザ、14年に感染拡大したポリオ(小児まひ)、14年と19年のエボラ出血熱、16年の中南米でのジカ熱で出されている。
● 新型肺炎、中国本土の感染者9692人、死者213人に!
新型コロナウイルスによる肺炎について、中国政府の国家衛生健康委員会は31日朝、中国本土の感染者が9692人になったと発表した。死者は213人に上った。感染が疑われる人は1万5238人に達している。
30日に新たに確認された感染者は1982人で、このうち1220人が湖北省の症例だった。
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・ 2020年・中国の新型肺炎患者数状況
(2020年01月31日現在/一部報道情報より作成、公式発表ではありません)
新型肺炎・感染地域
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患者数
|
備 考
|
中国・全31省区市/29で感染
|
9,692
|
(死亡・213)
|
・湖北省(武漢市)
|
5,806
|
(死亡・204)
|
・北京市
|
121
|
(死亡・1)
|
・上海市
|
112
|
(死亡・1)
|
・重慶市
|
182
|
|
・天津市
|
31
|
|
・山東省
|
158
|
|
・河南省
|
278
|
(死亡・2)
|
・四川省
|
142
|
(死亡・1)
|
・広東省
|
354
|
|
・浙江省
|
428
|
|
・海南省
|
46
|
(死亡・1)
|
・遼寧省
|
41
|
|
・福建省
|
101
|
|
・江蘇省
|
129
|
|
・河北省
|
65
|
(死亡・1)
|
・黒竜江省
|
43
|
(死亡・1)
|
・湖南省
|
277
|
|
・江西省
|
162
|
|
・雲南省
|
76
|
|
・貴州省
|
12
|
|
・安徽省
|
200
|
|
・山西省
|
35
|
|
・陝西省
|
63
|
|
・甘粛省
|
29
|
|
・吉林省
|
14
|
|
・青海省
|
8
|
|
・チベット自治区
|
1
|
|
・寧夏回族自治区
|
17
|
|
・広西チワン族自治区
|
78
|
|
・新疆ウイグル自治区
|
14
|
|
・内モンゴル自治区
|
18
|
|
・(未確認地域感染者数)
|
651
|
(死亡・1)
|
特別行政地域
|
19
|
|
・香港/
|
12
|
|
・マカオ/
|
7
|
|
アジア・中東・オセアニア
|
87
|
|
・日本/
|
14
|
|
・台湾/
|
9
|
|
・韓国/
|
6
|
|
・タイ
|
14
|
|
・ベトナム
|
5
|
|
・シンガポール
|
13
|
|
・マレーシア
|
8
|
|
・ネパール
|
1
|
|
・カンボジア
|
1
|
|
・スリランカ
|
1
|
|
・フィリピン
|
1
|
|
・オーストラリア
|
9
|
|
・アラブ首長国連邦
|
4
|
|
・インド
|
1
|
|
米国/欧州・その他
|
22
|
|
・アメリカ
|
6
|
|
・フランス
|
6
|
|
・カナダ
|
3
|
|
・ドイツ
|
4
|
|
・イタリア
|
2
|
|
・フィンランド
|
1
|
|
合 計
|
9,820
|
(死亡・213)
|
*中国国内の感染者数値に関しては、一部正確な情報がありません。
(アジア諸国では検疫体制の整っていない国もあるため、感染確認が遅れる場合もあり、今後加速度的に拡大する可能性もある)
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・ 新型コロナウイルスの症状
(現在、確認されている範囲内での情報です)
(感染の兆候)
・発熱 ・咳 ・下痢
・息切れ ・呼吸困難 ・胃腸疾患
*必ずしも咳、発熱の症状が伴わないこともある。
(潜伏期間)
・約1日~14日間と言われている。
*症状が出ない潜伏期間中でも感染力があると言われている。
(重症例)
・肺炎 ・重症急性呼吸器症候群(SARS)
・腎不全
(処 置)
・現在、ワクチンや治療薬なし
・死に至る場合もある(特に高齢者やすでに持病のある方)
(対 処)
・インフルエンザなどの風邪予防対策:現時点で出来る事
(うがい、手洗い/消毒、マスク等の着用、できるだけ人混みを避ける)
*但し、新型なので、まだ判明していない事象も多いい。
発熱せずに死亡した人もいるので、発熱検知装置だけで検出できない可能性もある。
患者の当初の症状は、肺炎に特有の発熱やせきだけとは限らず、下痢や吐き気、頭痛や全身のだるさなど、消化器系や神経系の症状の場合もあり、早期の診断を難しくしているとして、医師らが注意を呼びかけている。
( 2020.1.30 )
● 新型肺炎、京都で20代女性の感染を確認 国内で14例目!
厚生労働省は1月30日夜、京都府内に住む中国人20代の女性が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表した。30日現在、発熱、せきの症状は続いており、自宅で静養している。国内の感染者はこれで14例目。
女性は16~22日まで中国湖北省武漢市に滞在し、22日に最入国。23日にせきが出始め、自宅で静養。28日に38度台の熱を出し、同日、救急車で京都府内の医療機関に搬送された。
● 新型肺炎、国内で中国人30代女性の感染を確認!
厚生労働省は1月30日、中国から来日したツアーコンダクターの30代女性が新型コロナウイルスに感染していたと発表した。武漢市に滞在歴があるという。
● 新型肺炎、印と比でも初の感染確認!
インドの保健当局は30日、南部ケララ州の学生が新型コロナウイルスによる肺炎と確認されたと発表した。学生は中国湖北省武漢市に留学していた。インドでの感染者は初めて。
学生は女性で、病院で隔離されているが、容体は安定しているという。年齢は明らかにされていない。
フィリピンの保健当局も30日、国内初となる新型コロナウイルスへの感染者が確認されたと明かした。中国籍の38歳女性で、武漢から香港経由で21日に入国。リゾート地のセブ島を訪れたという。
● 新型肺炎、ロシア、新型肺炎防止で対中国境16カ所閉鎖へ!
ロシアのミシュスチン首相は30日、新型コロナウイルスによる肺炎防止のため、ロシア極東や東シベリアで中国との国境検問所16カ所を31日から閉鎖すると決めた。16カ所には鉄道や自動車の検問所も含まれる。閉鎖は「一時的」というが、期間は不明。極東ハバロフスク地方の知事は先に、同地方などの検問所が2月7日まで閉鎖されると述べていた。
● 新型肺炎、国内・京都でも感染者 中国人留学生20代女性!
中国湖北省武漢市を中心に新型コロナウイルスの感染が拡大している問題で、京都市在住の20代の中国人留学生の女性から同ウイルスが検出されたことが30日、分かった。武漢市に滞在歴があるという。京都府内での感染確認は初めて。現時点では濃厚接触があった可能性は低いという。
● 新型肺炎、国内・三重で感染者 武漢帰省の中国人50代男性!
三重県は30日、中国・武漢市に滞在歴があり、医療機関で受診した県内在住の50歳代の外国人男性が、新型コロナウイルスによる肺炎に感染したと発表した。男性は入院しているが、快方に向かっているという。
県によると、男性は昨年12月24日~1月13日、武漢市に帰省。25、26日に38度の発熱があり、27日に救急搬送された。この際は肺炎とは診断されず、自宅療養となった。
しかし、28日に39度の熱が出て、29日に医療機関を再受診したところ、肺炎の所見があったため入院。新型コロナウイルス感染症の検査を受けた結果、30日に感染が判明した。男性は武漢市で外出中、マスクを着用し、肺炎患者との明確な接触もなかったと話しているという。
● 新型肺炎、韓国で新たに2人の新型肺炎感染確認 患者6人に!
中国・湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎について、韓国の中央防疫対策本部は30日、新たに2人の感染を確認したと発表した。国内で感染が確認された患者は計6人となった。
5人目の患者は30代の韓国人男性で、武漢市に出張し24日帰国した。調査対象となっていて、この日の検査で感染が確認され、指定の病院に隔離された。
6人目は50代の韓国人男性で、3人目の患者と接触していたことから、調査対象となり、検査で感染が確認され隔離された。
先に感染が確認された患者4人は国が指定する病院で隔離され治療を受けている。4人目の患者は肺炎で治療を受けているが、状態は安定しているという。ほかの3人は熱が下がるなど、状態が好転した。
新たに感染が確認された50代男性と接触した3人目の患者は無症状で入国した。20日に武漢から帰国した後、25日に隔離され、26日に感染が確認された。症状が出た後に、ソウル市内の飲食店などを利用していたことが分かっている。
● 新型肺炎、チャーター機第2便、邦人210人乗せ羽田到着!
新型コロナウイルスによる肺炎が多発している中国湖北省武漢市に派遣された民間チャーター機の第2便が30日午前8時50分頃、羽田空港に到着した。チャーター機には湖北省在住の日本人210人が乗っており、28日に派遣された第1便と合わせ、帰国者は計416人となった。
同市などには、帰国を希望する日本人がまだ200人以上残っており、政府はさらなるチャーター便の派遣を急いでいる。
● 新型肺炎、中国本土で感染者7804人、死者170人に!
中国共産党機関紙・人民日報(電子版)の30日午後9時(日本時間午後10時)時点の集計によると、新型コロナウイルスによる肺炎の中国本土の感染者は7804人に増えた。北京市で114人、上海市で112人となり、患者が集中する湖北省武漢市から離れた大都市でも、感染の拡大が顕著になっている。死者は全国で170人となった。
南西部のチベット自治区で29日に初めて1人の感染者が確認されたことで、全国31の省・直轄市・自治区のすべてに感染が広がった。
中国本土以外の感染者は、21か国・地域117人になった。世界的な感染拡大を受け、世界保健機関(WHO)は30日午後(日本時間30日夜)、ジュネーブで専門家による緊急委員会を再び開催した。感染拡大が「国際的な公衆衛生上の緊急事態」に相当するかどうかを協議する。緊急委の助言を受け、テドロス事務局長が判断する。
前回の緊急委の会合は22~23日に開かれた。その際、テドロス氏は中国以外で人から人への感染例が見つかっていなかったことなどを理由に緊急事態の宣言を見送っていた。
( 2020.1.29 )
● 新型肺炎、女性バスガイドも感染の疑い、大阪市内で入院!
大阪府などは、29日、同じツアーバスに同乗していた女性バスガイドも感染の疑いで大阪市内の病院に入院している事を明らかにした。
大阪府や厚労省によりますと、女性は新型コロナウイルスに感染したバス運転手と同じバスで、中国・武漢からのツアーのバスガイドとして乗車していて、原因不明の肺炎になり現在も入院しているということです。
どのタイミングでバスガイドをしていたかは明らかになっていませんが、大阪府は女性の検体を検査に出していて、新型コロナウイルスに感染しているかどうかは、29日夜にも判明するということです。
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・(続報)
大阪の女性バスガイドにも感染確認される、国内8例目!
厚労省によると、女性は1月12~17日まで、男性が運転する中国湖北省武漢市からのツアー客が乗ったバスにガイドとして乗った。同月17日夕~22日まで、河南省からの別のツアー客が乗るバスにもガイドとして乗った。
同月20日に発熱し、東京都内の医療機関を受診。症状が改善されないため、23日に大阪府の医療機関を受診したところ肺炎と診断され、入院となった。29日現在、症状はせきのみとなり、経過観察のため入院している。
● 新型肺炎、UAEで感染例-中東地域で初めて!
アラブ首長国連邦(UAE)は29日、中東地域で初めての新型コロナウイルスの感染例を発表した。国営の首長国通信(WAM)が保健省を引用して伝えたところによると、中国の武漢市から到着した家族のメンバーで感染が確認された。
● 新型肺炎、中国・武漢から邦人206人帰国、せきや発熱、4人搬送!
新型コロナウイルスによる肺炎が流行する中国・武漢市在留の日本人206人が29日午前、日本政府のチャーター機で羽田空港に到着した。
一般乗客らがいるターミナルなどを通らず、専用バスで空港内を移動。医師らによる検査を受けた。外務省によると、感染症関係での邦人退避の帰国支援は初めてという。
東京都によると、帰国者のうち体調不良を訴えた30~50代の男性3人と、50代女性の計4人が大田区の荏原病院に搬送された。関係者によると、1人は37.4度の発熱があり、1人にせきの症状が見られる。
政府がチャーターした全日空機は、日本時間29日未明に武漢空港に到着。帰国を希望した206人を乗せ、同日午前9時前に羽田に戻った。ウイルスの発生源とされる武漢市海鮮市場の近隣居住者ら感染リスクが高い人が含まれる。また、緊急援助物資としてマスク約1万5000枚と手袋5万組、防護メガネ8000個などを中国側に提供した。
チャーター機には医師や看護師ら医療チームが同乗し、機内で滞在期間や訪問先などの問診に加え、サーモグラフィーや体温計を使って発熱の有無など体調を確認。感染が疑われる症状があった場合、機内でも座席を他の乗客から離すなどして飛沫(ひまつ)感染を防止し、空港到着後はすぐに東京都内の感染症指定医療機関に搬送する態勢を取った。
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・(続報)
中国の武漢市から29日に帰国した人のうち、新たに1人が体調不良を訴えて東京・大田区の病院に搬送されていることが分かった。これで体調不良を訴えた人は5人目となる。
既に搬送された4人の症状について、3人はそれぞれ37.3度、37.5度、37.8度の発熱があり、もう一人は咳が出ているという。
また帰国した日本人206人のうち、およそ140人が自宅に戻らず、ホテルなどでの経過観察を希望し、東京・新宿区の医療施設にバスで向かい、医師の診察と検査を受けるという。 その後、自宅に帰るか国や都が用意したホテルで様子を見るか選べることになっているが、およそ140人が自宅に戻らず、ホテルなどでの経過観察を希望したということだ。
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・(続報)
中国の武漢市から29日に帰国した人のうち、新たに帰国者7人が入院へ 発熱・せき・鼻汁など症状が確認され、これで、あわせて12人が入院することになる。
厚生労働省によると、新たに入院するのは7人で、発熱、せき、鼻汁などの症状が認められたため、これから都内の病院に入院することになった。
この7人は、29日朝、武漢から帰国した日本人206人のうち、入院した5人を除く、症状がみられなかった201人の中にいた人で、都内の医療研究センターで任意による診察を行ったところ、症状がみられたという。厚労省は、引き続き、帰国者に対して新型コロナウイルスの検査を行うとしている。
● 新型肺炎、中国本土で感染者5974人、死者132人に!
中国の国家衛生健康委員会は29日、新型コロナウイルスの感染者が5974人になったと発表した。2002~03年に流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)の中国での感染者数(5327人)を上回った。
国家衛生健康委員会は同日の発表で、1400人以上の新規患者が確認され、死者は132人になったことも明らかにした。02~03年のSARSでは世界で770人以上(うち中国では349人)が死亡した。
これに先立ち、流行の中心地となっている中国中部・湖北省の保健当局は同日、同ウイルスによるこれまでの死者数が、前回発表から25人増えて131人になり、新たに840人の感染者が確認されたと発表していた。
専門家の間では、今回の中国政府の対応はSARS流行の時よりも素早く、オープンだと評価する声もある一方、今月に入って感染が拡大し始めた時期に地方当局者がウイルスへの対応よりも社会の安定の維持を重視していたという批判もある。
( 2020.1.28 )
● 新型肺炎、中国本土で感染者4599人、死者106人に!
中国共産党機関紙・人民日報(電子版)の28日午後7時(日本時間午後8時)時点の集計によると、新型コロナウイルスによる肺炎の中国本土の感染者は4599人に拡大し、死者も106人に達した。中国本土以外では、ドイツで人から人への感染が疑われる例が確認されるなど、感染者は17か国・地域の計78人に上っている。
ドイツ南部バイエルン州の保健当局によると、27日、同州のドイツ人男性(33)の感染が確認された。男性は先週、上海から来た中国人女性と同じ企業研修に参加した。女性はすでに帰国したが、帰国前に発症していたという。
台湾でも新たに感染者2人が確認され、台湾当局は28日、中国本土について、感染症の危険レベルを3段階のうち最も高い「警告」に引き上げた。不必要な渡航を避けるよう促すもので、感染者が集中する湖北省に限定していた対象を拡大した。
また、中国外務省などによると、北京を訪問中の世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は28日、習近平(シージンピン)国家主席、王毅(ワンイー)国務委員兼外相とそれぞれ会談し、新型肺炎について意見交換した。
● 新型肺炎、高齢の中国人旅行者、仏で4人目の感染確認!
フランスは28日、中国の湖北省武漢を中心に感染が拡大している新型コロナウイルスによる肺炎について、国内で4人目の感染を確認したと発表した。
仏保健当局者によると、新たな感染者は80代前後の中国人男性の旅行者で、パリの病院に入院したという。患者は重体で、蘇生治療が必要という。
● 新型肺炎、中国人へのビザ発給停止相次ぐ!
中国湖北省武漢市で確認された新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大を受け、東南アジアや南アジアで中国人への査証(ビザ)発給を取りやめる動きが相次いでいる。
フィリピンの入国管理当局は28日、中国人について空港到着時に取得できるビザの発給を一時停止すると発表した。中国人の団体旅行客への発給が多いためで、当局は「ウイルスの流入を防ぐための予防措置」と説明している。
マレーシアも27日に、湖北省から訪れる中国人へのビザ発給を一時停止した。中国最大級のオンライン旅行業者トラベル・チャイナ・ガイドによると、フィリピン、マレーシア両国は、中国人に人気の海外渡航先(2018年)で10位以内に入っている。
スリランカでも保健相が27日、中国人旅行者に対する空港到着時のビザ発給を停止したと明らかにした。
● 新型肺炎、国内・7例目、北海道でも感染確認 検査体制に課題も!
厚労省は、中国武漢市から観光で来日した40代女性の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。国内7例目。発熱はあるが、状態は安定しているという。
女性は21日に来日。26日に発熱を訴えて道内の医療機関を受診し、北海道内の医療機関で27日に肺炎と診断されたものの、当初の検査の結果は「陰性」でしたが、28日夜になり、新型コロナウイルスの感染が確認されました。
新型肺炎の疑いのある患者が出た場合には、ウイルスを遺伝子レベルで検査する必要があるが、道内の研究施設は、北海道庁と札幌市、函館市が設置する3カ所のみ、しかも函館市の衛生試験所にはそもそもウイルスの遺伝子を解析する機械がなく、また道と札幌市の衛生研究所には遺伝子のサンプルがまだ届いておらず、東京にある感染症研究所で検査するしかないのが実情で、国は地方での検査体制の確立を急いでいます。
● 新型肺炎、国内で中国・武漢に渡航歴ない日本人の感染、初確認!
新型コロナウイルスによる肺炎患者が相次いでいる問題で、加藤勝信厚生労働相は28日、新たに日本国内で2人の感染を確認したことを明らかにした。
このうち1人は中国・武漢市に渡航歴がない奈良県在住の60代男性。武漢に渡航歴のない日本人の感染が国内で確認されたのは初めて。国内での感染確認はこれで6人となった。
厚労省によると、この男性はツアーバスの運転手で、今月8~11日と、12~16日の2回にわたり、武漢市からのツアー客を乗せて運転したという。14日にせきなどの症状が出て、17日に奈良県の医療機関を受診したが、肺炎と診断されなかった。22日にせきの症状が悪化し、関節痛も出たため25日に再度受診。検査の結果、新型肺炎と判明した。男性は同日に入院した。
中国・武漢市からのツアー客との人から人への感染が濃厚として、今後、国内に於いても更なる感染拡大に懸念が広がる。
もう1人は武漢市在住の中国人旅行者、40代男性。国内で感染が確認された患者は計6人となった
1例目:1月16日 中国・武漢市帰国滞在の神奈川県居住中国人、30代男性(神奈川)
2例目:1月24日 中国・武漢市からの中国人旅行者、40代男性(東京)
3例目:1月25日 中国・武漢市在住の中国人旅行者、30代女性(東京)
4例目:1月26日 中国・武漢市在住の中国人旅行者、40代男性(愛知)
5例目:1月28日 中国・武漢市在住の中国人旅行者、40代男性( ? )
6例目:1月28日 奈良県在住の日本人、ツアーバス運転手 武漢渡航歴なし、60代男性
7例目:1月28日 中国・武漢市からの中国人旅行者、40代女性(北海道)
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・(続報)
大阪府などは、29日、同じツアーバスに同乗していた女性バスガイドも感染の疑いで大阪市内の病院に入院している事を明らかにした。
大阪府や厚労省によりますと、女性は新型コロナウイルスに感染したバス運転手と同じバスで、中国・武漢からのツアーのバスガイドとして乗車していて、原因不明の肺炎になり現在も入院しているということです。
どのタイミングでバスガイドをしていたかは明らかになっていませんが、大阪府は女性の検体を検査に出していて、新型コロナウイルスに感染しているかどうかは、29日夜にも判明するということです。
● 新型肺炎、中国で死者100人突破 患者4500人超!
中国湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎の死者が28日、100人を突破した。同省だけで前日から24人増の100人となり、中国本土では106人となった。首都北京でも初めての死亡が確認された。死者の内訳は湖北省が100人(うち武漢市85人)、北京市、上海市、河北、河南、黒竜江、海南の各省が1人。
患者数も同省で1291人増え2714人に、中国全土では1771人増えて4515人となり、このうち976人が重症。中国本土で感染が疑われる例は6973人に達した。
中国本土以外の患者も16カ国・地域の60人以上に拡大した。世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は27日に北京入り。感染の拡大防止に向け中国の当局や専門家と協議する意向だ。
患者が80人に達し初の死者が出た北京市では、延長された春節(旧正月)連休が明ける2月3日以降も、感染拡大を防止するため企業に時差出勤や在宅勤務を奨励。患者が66人(うち死者1人)に増えた上海市では、連休をさらに延長し、企業には2月9日まで、学校には同17日まで営業や授業を再開しないよう指示した。
上海証券取引所も取引再開を当初予定の1月31日から2月3日に遅らせるなど、経済活動や国民生活への影響は中国全土に拡大している。
● 新型肺炎、WHO「世界的にも高リスク」に訂正!
世界保健機関(WHO)は、中国で感染が拡大してる新型コロナウイルスについての26日付の日報で、これまで高くないとしてきた世界的な危険性について、表記が誤っており、正しくは「高リスク」だったと訂正した。
日報では、25日までは「(リスクが)中国は非常に高い、周辺地域は高い、世界的には中程度」とされていた。しかし、26日付の日報によると、これは「誤った要約」であり、実際には直近で危険性の判定を行った22日以降、一貫して「世界的にも高い」という評価だったという。
世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は27日に北京入り。感染の拡大防止に向け中国の当局や専門家と協議する意向だ。
● 新型肺炎、北京で初の死者 カナダ・ドイツでも感染確認!
中国で新型コロナウイルスへの感染が広まっている問題で、首都北京の当局は27日、同市で初の死者が出たと発表した。また同日、カナダとドイツの当局も同国で初の感染者が確認されたと発表した。
北京市の保健当局によると、亡くなったのは50歳の男性。今月8日に流行の中心地である中部・武漢を訪れ、7日後に北京に戻った後に発熱。21日に入院し、27日に呼吸不全のため亡くなった。
またカナダ保健当局によると、同国初の感染者となったのは、1月22日に武漢からトロントに到着した50代の男性。現在は同市の病院で隔離治療を受けている。男性に同伴していた妻も検査で陽性反応が出たが、感染の有無を確定するための追加検査が現在行われているという。
さらにドイツ南部バイエルン州の保健当局も27日、「シュタルンベルク郡の男性から新型コロナウイルスへの感染が確認された」と発表。この男性は隔離棟で監視下にあると述べた。
● 新型肺炎、ドイツで初の感染者、中国人女性から感染か!
新型コロナウイルスによる肺炎が世界に広まるなか、ドイツで初めて感染が確認された男性について、中国から出張していた女性と会議で同席した際に感染した疑いがあることがわかりました。
ドイツで初めて新型コロナウイルスに感染したバイエルン州の33歳のドイツ人男性について州の保健省は会見を行い、男性が中国人女性と会議で同席した際に感染した疑いがあると発表しました。
この中国人女性は、男性と同じ自動車部品メーカーに所属していて、今月21日に会議のため上海からドイツの本社を訪れていましたが、出張を終えて帰国する途中に症状が出始め、新型コロナウイルスの感染が判明したということです。出張の数日前には、武漢に住む両親が女性のもとを訪れていたことも明らかになりました。
ドイツ人の男性は現在入院し、治療を続けていますが、容体は安定しているということです。バイエルン州の当局者は、この2人と接触した人が他にいなかったかどうか調べています。
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・(続報)
ドイツでも会社の同僚間で感染広がる。「人から人への感染拡大」に!
ドイツ南部バイエルン州当局は28日夜(日本時間29日朝)、ドイツ国内で初めて新型コロナウイルス感染が確認された男性(33)の同僚3人も、同ウイルスに感染していたことが分かったと明らかにした。
複数の地元メディアが報じた。「人から人」への感染が、ドイツでも拡大しているとみられる。DPA通信によると、州当局は「複数の濃厚接触者についても、検査を行っている」と説明した。感染者が勤務する自動車部品会社ベバストは、ミュンヘン近郊の同社本部を一時的に閉鎖した。
( 2020.1.27 )
● 新型肺炎、オーストラリアで5人目の感染者を確認!
中国で感染が拡大する新型のコロナウイルスについて、オーストラリア南東部ニューサウスウェールズ州の保健当局は27日、新たに1人の感染が確認されたと発表しました。オーストラリアで確認された感染者はこれで5人となります。
感染が確認されたのは、シドニーにあるニューサウスウェールズ大学に通う21歳の女性です。女性は、今月22日に湖北省武漢を直行便で出発して23日にシドニーの空港に到着し、翌24日に体の具合が悪くなったということで、その後病院で検査を受けたところ、27日、新型のコロナウイルスへの感染が確認されたということです。
大学によりますと、女性はシドニーに着いたあと大学の授業には出席しておらず、体調を崩してからは周囲の人との接触を避けていたということです。
● 新型肺炎、台湾で5人目の患者確認!
台湾の保健当局は、中国で感染が拡大する新型のコロナウイルスについて、27日、新たに1人の感染が確認されたと発表しました。台湾で確認された感染者はこれで5人となります。
新たに感染が確認されたのは台湾中部の50代の女性で、仕事のため去年10月から今月20日まで湖北省の武漢に滞在し、台湾に戻ったあと、発熱などの症状があらわれたということです。
台湾で確認された1人目の患者と同じ航空便に乗っていましたが、座席が20列ほど離れていたことから、台湾当局は、機内ではなく、武漢で感染した可能性が高いという見解を示しています。
● 新型肺炎、中国・海南省で初の死者が確認!
中国で感染が拡大している新型のコロナウイルスについて、海南省の保健当局は、新たに80歳の女性1人が死亡したと発表しました。海南省で死者が確認されたのは初めてです。これで中国国内の死者は、合わせて81人となりました。
● 新型肺炎、無症状の潜伏期間に他人に感染させる可能性!
新型コロナウイルスの感染が拡大するなか、感染症の予防対策にくわしい専門家は「症状が出ていない潜伏期間にも他人に感染させている可能性が高い」としたうえで、対策が取りにくく、今後日本でも患者が増える可能性などを指摘しています。
感染症の予防対策に詳しい東北医科薬科大学の賀来満夫 特任教授は、中国の保健当局が「ウイルスの感染力がやや強くなっているとみられる」という見方を示したことについて、「武漢市などで大規模な交通規制が行われているので、本来なら患者の増加は抑えられるはずだが、患者はいまも相次いでいる。症状が出ていない潜伏期間にもウイルスが患者の体から出て他人に感染させている可能性が高く、中国の保健当局は危機感を強めているとみられる」と指摘しています。
賀来特任教授によりますと、別のコロナウイルスが原因で引き起こされるSARSやMERSの場合は、一般的に、鼻水やせきなどの明らかな症状が出ないと他人に感染させることはないと考えられており、今回の新型コロナウイルスは、性質が異なるとみられるとしています。
そのうえで、症状が出なかったり、軽かったりするケースでも持病のある人などでは悪化することもありえるとして、「人類が今まで経験したことのないウイルスなので、決して油断してはいけない。今後、日本国内でも患者が増える可能性は高い」と指摘しています。
そして、国内での対応について「症状が出ない間にも感染する可能性があるということは対策が非常に取りにくく、軽症で医療機関を受診しても感染しているかどうか見分けることはかなり難しい」としたうえで、「ウイルスの排出や侵入に関わる鼻や口、目をなるべく触らないことが大事だ。また、コロナウイルスはアルコール消毒が有効だという報告もあるので、医療機関では待合室やトイレなどの消毒を徹底するなど、日本全体で取り組むことが必要だ」と話しています。
● 新型肺炎、韓国で4人目の感染者確認!
韓国の保健福祉省は、27日午前、新型のコロナウイルスによる肺炎の患者を新たに1人確認したと発表し、韓国国内で感染が確認された患者は合わせて4人となりました。
新たに感染が確認されたのは、50代の韓国人男性で、中国の湖北省武漢を訪問して、今月20日に帰国したあと、かぜの症状が出て、検査を受けた結果、感染が確認されたということです。
● 新型肺炎、中国で死者80人 患者2744人に !
中国で新型のコロナウイルスの感染が拡大する中、26日、中国の保健当局は、患者はさらに769人増えて、2744人になり、死亡した人は24人増えて80人となったと発表しました。中国政府は、旧正月の「春節」にあわせた大型連休を3日間延長するなど、国を挙げて感染拡大の防止に努めていますが、どこまで抑え込めるか不透明な情勢が続いています。
中国の保健当局、国家衛生健康委員会は、新型のコロナウイルスによる肺炎の患者が26日、新たに769人増え、患者の数は中国のほぼ全土で合わせて2744人になったと発表しました。患者のうち、症状の重い人は461人に上っているということです。また、死亡した人は、感染の拡大が最も深刻な湖北省で24人増え、中国国内の死者は合わせて80人となりました。
さらに中国政府は、感染拡大防止のため、人の移動を制限する必要があるとして、旅行会社に要請して、国内の団体旅行に加え、きょうから海外への団体旅行を当面、中止にしたほか、各地で長距離バスを運休にするなどの対策をとっています。ただ、中国の保健当局は、「ウイルスの感染力がやや強くなっているとみられる」と指摘していて、感染拡大をどこまで抑え込めるか不透明な情勢が続いています。
● 新型肺炎、日本政府、新型感染症を「指定感染症」に指定 !
新型のコロナウイルスによる肺炎について、安倍総理大臣は衆議院予算委員会で28日の閣議で、国内で感染が確認された場合、法律に基づいて強制的な入院などの措置を取ることができる「指定感染症」にする方針を明らかにした。
この中で、安倍総理大臣は「政府としては、感染拡大が進んでいることを踏まえ、これまでに関係閣僚会議を開催し、水際対策のいっそうの徹底、検査体制の整備、国民に対する迅速かつ的確な情報提供、日本人渡航者や滞在者の安全確保などについて関係省庁で連携して、万全の対応をとるよう指示を行った」と述べた。
そのうえで、安倍総理大臣は「感染者に対する入院措置や、公費による適切な医療等を可能とするため、今般の新型コロナウイルスに関する感染症を感染症法上の『指定感染症』などにあすの閣議で指定する方針だ」と述べ、今回の肺炎について、28日の閣議で、国内で感染が確認された場合、法律に基づいて強制的な入院などの措置を取ることができる「指定感染症」にする方針を明らかにした。
● 新型肺炎、今、武漢の病院で何が 最前線の実習医証言 !
中国で新型コロナウイルスの感染が拡大する中、湖北省武漢の病院で臨床実習をしていた20代の日本人の男性が26日夜、NHKの電話インタビューに応じました。男性は、医療従事者の感染がメディアなどで公になる前の今月3日ごろの段階で、すでに医療従事者にも感染の疑いがあると知らされていたことを明らかにしました。
この男性は中国の大学の医学部を卒業したあと、今月10日ごろまで武漢の病院で臨床実習をしていました。男性は主に外科で実習していたため肺炎の患者と接する機会はなかったものの、この問題についての情報を時折病院内で聞いていたということです。
男性は「当初はヒトからヒトへの感染の心配はないという話を聞き、私たちも新型のコロナウイルスが危険なものとは思っておらず、ここまで問題が大きくなるとは誰も想定していなかった」と述べました。
今月(1月)に入ったころから、ヒトからヒトに感染する可能性があると知らされたということで「医療スタッフも『マスクは空気感染に対応するものを着用するように』という指示があった。その後、病院内でも医者や医療スタッフが感染したかもしれないという話が出て、気をつけなければならないということになった」と証言しました。
中国では今月20日まで医療従事者の感染はメディアなどで公に伝えられていませんでした。しかし男性はこれより前の今月3日ごろの段階で、すでに医療従事者にも感染の疑いがあると知らされていたということです。
その後男性は病院内で防護服を着用していたということで「『感染しないだろう』という話から『感染する可能性がある』、『感染した』と変わっていったので、事態が変わるにつれて自分たちも意識を変えていった」と述べました。
当初から感染者の数は当局の発表よりもはるかに多いと感じていたということで、「報道されている数は実態より少ないのではないかと思う。私は呼吸器の部門にいなかったため詳しくはわからないが、周囲のみんなは『そんなに少ないかな』という感じだった」と話していました。
安倍総理大臣が現地に滞在する日本人の希望者全員をチャーター機で帰国させる方針を明らかにしたことについて「私も含めて現地にいるみんなは不安で『帰国はいつになるんだろうか』と感じていたので、方針が確定したことで『やっと帰れる』と安心したと思う」と話していました。
( 2020.1.26 )
● 新型肺炎、日本・国内で4例目の感染者確認!
国内で4人目となる新型コロナウイルスが原因とみられる肺炎の患者が26日、愛知県で確認された。厚生労働省によると患者は中国・武漢に住む40代の中国人男性。22日に旅行目的で来日し、翌日から発熱の症状がでていた。おとといになって愛知県内の医療機関を受診したところ肺炎と診断され入院していた。
きょうになって新型コロナウイルスへの感染が確認された。男性は、現在も発熱はあるものの容態は安定している。感染源とされる武漢の海鮮市場には立ち寄っていないと話していて、中国で肺炎患者との明確な接触は確認できていない。
● 新型肺炎、日本・政府、武漢滞在の希望者全員帰国させる方針!
中国の湖北省武漢を中心に新型のコロナウイルスの感染が拡大する中、安倍総理大臣は26日午後6時すぎ、総理大臣公邸で記者団に対し、現地に滞在する日本人で希望する人は、中国政府との調整が整いしだい、チャーター機などを使って全員を帰国させる方針を明らかにしました。
この中で安倍総理大臣は「新型コロナウイルスに関連して中国の武漢市内の閉鎖が進んでいることから、この週末、武漢在住の日本人への意向確認を随時行うとともに、希望者の帰国に向けた具体的な検討を進めてきた」と述べました。
そのうえで「その結果、チャーター機などの手当てのめどがついたことから、中国政府との調整が整いしだい、チャーター機などあらゆる手段を追求して希望者全員を帰国させることとした」と述べました。
そして「現在、中国政府とさまざまなレベルで調整を進めているが、今後一層加速して速やかに帰国を実現させたいと考えている」と述べ、現地に滞在する日本人の退避に向け、全力を挙げる考えを示しました。
● 新型肺炎、中国・上海でも初の死者 感染例40件!
中国の上海市政府は26日、多数の死者が出ている新型コロナウイルスに感染し、1人が死亡したと発表した。金融中心地の上海で新型ウイルスによる死者が報告されたのは、これが初めて。
同市の発表によると、死亡したのは88歳の男性で、以前から健康上の問題を抱えていたという。上海ではこれまでに40件の感染例が確認されている。
● 新型肺炎、中国 死者56人、患者1975人に 診察に2日間待ちも!
中国の新型コロナウイルスによる死者が56人、感染者が1975人に増加する中、習近平・国家主席は25日、同国が「深刻な状況」に直面していると警鐘を鳴らした。当局は封じ込めに全力を尽くしているが、春節(旧正月)の祝賀行事にも影響が出ている。
国営新華社通信によると、世界に感染が拡大する中、習氏は共産党の政治局常務委員会議で、「中国は、新型コロナウイルスの流行が加速するという深刻な状況に直面している」と述べた上で、「間違いなくこの闘いに勝つことができる」と訴えた。
25日、流行の中心地である中部・湖北省武漢市の病院では、診察待ちの人々が怒りと不満を募らせていた。ある女性は「診察まで少なくとも5時間かかる」と語った。別の30代の男性によると、2日間の行列待ちを余儀なくされた人もいるという。多くの人々が、椅子を持ち込んで順番待ちをしていた。
武漢の東の外れでは、検問所に立つ警察官が、武漢からの脱出を試みる数台の車を追い返していた。警察官の一人は、「何人たりとも脱出は認められない」と語った。
一方、休暇で武漢を出ていた医療従事者に関しては、混み合う病院で治療の支援に当たるため、市内に戻ることを認めていた。
26日から武漢で自動車の通行が厳しく制限されることを受けて、取り残された市民らは、マスクや手袋、消毒剤を買いだめしていた。
新華社によると、武漢ではゴーグルやマスクなどの医療用品が不足しており、政府は防護服1万4000着と手袋11万組を武漢に送ったという。
外国人らは数日以内に武漢から退避することになった。米コーヒーチェーン大手スターバックスは春節期間中、健康と安全上の理由から、湖北省の全店舗を閉店すると発表した。
政府は、症例のほとんどは湖北省で報告されており、死者の多くに持病があったと発表している。 中国人の国内旅行は既に禁止されているが、感染がさらに拡大するのではないかとの懸念が浮き彫りになる中、海外への団体旅行も27日から禁止される。
( 2020.1.25 )
● 新型肺炎、武漢から退避へ米政府が航空便用意と報道!
米紙ウォールストリート・ジャーナルは25日、中国での新型肺炎拡大を受け、米政府が湖北省武漢市に取り残された米国の外交官や市民を退避させるため26日にチャーター便を運航させる手続きを進めていると報じた。
● 新型肺炎、武漢市患者急増、隔離追い付かず 「1万人」に備え!
1年で最も重要な節目の春節(旧正月)を迎えた中国では25日、新型コロナウイルスによる肺炎患者が1300人に達し、死者も41人に増えた。
なかでも発生地である湖北省武漢市の状況は深刻で、患者の急増に病院の受け入れ能力が追い付いていない。市当局は25日、国営メディアを通じて「市内の病院から追加徴用し、月内に1万床を確保する」と約束。1万人規模の患者発生に備えざるを得ない現状を示唆した。
湖北省が25日発表した患者数は前日から180人増え729人。死亡した39人と退院した32人を除く658人は治療中だというが、あくまで病院で隔離治療を受けている人数。中国のニュースサイト澎湃新聞は23日、肺炎の疑いと一度診断されながら、武漢市の指定病院5カ所で「病人が多過ぎ、病室もない」などと再診を拒否され、自宅療養している市民の話を伝えた。隔離治療を受けられない患者が自宅に戻り、さらなる感染拡大を招いている可能性もある。
現地で取材を続けるニュースサイト財新網は、多くの地元医師の話として「患者は6000人を超える可能性がある」と伝えた。2002~03年に中国から世界に広がった重症急性呼吸器症候群(SARS)の患者は世界で8000人余り。中国国内では約5300人で、今回は武漢だけでSARSの国内患者数を上回るとの予測だ。
こうした状況を受け、中国指導部は旧正月元日から動きだした。共産党政治局は25日、習近平総書記(国家主席)が主宰して新型肺炎に関する会議を初めて開き、感染の拡大防止に向け党中央に指導グループを立ち上げ、湖北省などに派遣することを決めた。国家衛生省も同日、計1230人の医療団を武漢に派遣すると発表した。
● 新型肺炎、日本国内3人目の感染者 確認!
新型コロナウイルスによる肺炎患者が相次いでいる問題で、厚生労働省は25日、新たに国内で、中国・武漢市から旅行に来ていた30歳代の女性の感染が確認されたと発表した。国内で確認されるのは3例目。
女性は18日に来日。21日から発熱とせきがあり、23日に東京都内の医療機関を受診し、国立感染症研究所などの検査で25日、新型コロナウイルスの陽性反応が出たことが確認された。
● (続報)・マレーシア、中国人家族、病院から抜け出し空港へ!
25日、マレーシア・ジョホール州のスナイ国際空港から出国しようとした中国人家族3人が、通報を受けて駆け付けた警察官によって逮捕された。
報道によると、中国武漢市からマレーシアを訪れていた家族は、2歳の子どもに新型コロナウイルスによる肺炎の症状が出ていたため、病院で隔離の上、検査するよう求められていた。しかし、両親は翌日の中国広州市行き便に乗るため、子どもを連れて病院から抜け出し空港へと向かった。空港で撮影された映像には、父親と見られる人物が壁をよじ登ろうとする様子も映っている。その後、病院から通報を受けて駆け付けた警察官が空港で3人を逮捕し、3人は病院へと送られたという。
● 新型肺炎、マレーシアでも中国人家族3人感染、初確認!
マレーシア保健省は25日、新型コロナウイルスに感染した肺炎の患者3人が確認されたと発表した。同国での患者発生は初めて。3人はいずれもシンガポールで確認された中国人男性患者の家族で、妻(65)と孫の11歳と2歳の男児。地元メディアなどが伝えた。
患者3人は現在、クアラルンプール近郊の病院に入院し、症状は安定しているという。
保健省によると、シンガポールで発症した男性患者と一緒に旅行していた8人が23日にマレーシアへ入国。保健当局が隔離していたところ、男性患者の家族である3人への感染が確認された。
● 新型肺炎、豪で中国籍男性が新型肺炎を発症 豪州で初確認!
オーストラリア南東部ビクトリア州の保健当局は25日、中国籍の50代の男性が新型コロナウイルスによる肺炎を発症したと発表した。オーストラリアで発症者が確認されたのは初めて。地元メディアが伝えた。
男性は中国湖北省武漢市で2週間過ごした後、今月19日にオーストラリアに到着。症状は安定しているという。また、東部ニューサウスウェールズ州でも感染を疑われる5人が検査を受けている。
● 新型肺炎、中国での死者計41人に 感染者1千人超か!
中国で広がる新型コロナウイルスによる肺炎の問題で、発症が相次ぐ武漢市を省都とする湖北省の政府は25日、新たに15人の死者が確認されたと発表した。中国全土での死者は計41人となった。
同省政府の発表によると、24日に確認された15人の死者は50代~80代の男女で、いずれも交通機関の閉鎖などが続く武漢市で確認された。同省内の死者は計39人となった。同日には省内で新たに180人の感染も確認されたという。
中国ではほかに河北省、黒竜江省でそれぞれ1人の死亡が確認されている。
また、中国の衛生当局は25日朝、中国の感染者が1287人に増えたと明らかにしました。このうち237人が重症です。武漢では50代から80代の感染者15人が亡くなり、中国での死者は41人になりました。
世界での感染者は1300人を超え、中国以外で8カ国に増えました。24日にはフランス国内でヨーロッパでは初めての感染者が3人確認されたほか、アメリカでも2人目の感染が判明しました。
北京の空港では25日からすべての乗客に対し、体温検査が実施されます。25日、旧正月の春節を迎えた中国では厳戒態勢が続いています。
● 新型肺炎、香港の新型肺炎患者5人に!
香港の衛生当局は24日、中国本土で感染が拡大している新型コロナウイルスによる肺炎患者が新たに3人確認されたと発表、香港の患者は計5人になった。
新たな患者は、中国湖北省武漢市在住の女性(62)といずれも60代の夫婦。3人とも高速鉄道を使って香港に入境していた。隔離治療を施しており、3人の病状は安定しているという。
● 新型肺炎、ネパールでも新型肺炎感染患者 初確認!
ネパールの保健当局は24日、中国湖北省武漢市に留学していた男性(32)が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表した。ネパールで同ウイルスによる肺炎患者が確認されたのは初めて。
男性は数日前に中国から帰国。呼吸器の疾患を訴え、治療と血液検査を受けていた。現在は首都カトマンズの病院に入院中という。
● 新型肺炎、フランスで3人の感染者 欧州で初確認!
フランス政府は24日、同国内で新型コロナウイルスの感染者が3人確認されたことを明らかにした。欧州での感染確認は初めて。フランス・保健相は記者会見で、1人目は南西部ボルドーの病院で、2人目は首都パリで確認されたと述べた。
1人目の患者は48歳で、新型ウイルス流行の中心地となっている中国・武漢市を経由し、1月22日にフランスに戻った後、23日にボルドーの病院に入院し、現在の容体は良好だという。2人目の患者については報告を受けたばかりであり、詳細はまだ公表できないと述べた。
その後、上記2人の親族1人が、3人目の感染者であることが確認されたと発表、3人とも最近の中国渡航歴があり、現在は隔離されている。
また、CDC(アメリカ疾病対策センター)はアメリカ国内で2人目の感染を確認したと発表しました。感染者は武漢からシカゴに帰国した60代の女性だということです。
( 2020.1.24 )
● 新型肺炎、台湾が中国との団体旅行を全面中止!
台湾の交通部(国土交通省に相当)観光局は24日夜、香港とマカオを除く中国大陸向けの団体旅行の出発を中止するよう台湾域内の旅行会社に通知した。対象は25~31日出発分。また、中国からの団体旅行の受け入れの中止も求めた。
同局は、中国当局が団体旅行の一時中止を決めたとしている。台湾当局は23日までに武漢との団体旅行の往来を禁止し、22日以降は武漢居住者の台湾への立ち入りを拒否していた。
また、台湾当局は24日夜、武漢から旅行に来た50代の中国籍女性と武漢から戻った50代の台湾籍男性の2人の感染が新たに確認されたと発表した。台湾での感染確認は3人となった。当局は台湾に滞在している湖北省からの団体旅行10組約160人について、台湾からの即時退去を求める。
● 新型肺炎、フィリピン・武漢からの中国人観光客464人、送還へ!
フィリピン当局は24日、中国・武漢から入国した中国人観光客464人が送還されると話した。新型コロナウイルスの感染を防ぐためだが、発熱やせきの症状がある人はいないという。
フィリピン民間空港公社の報道官によると、464人は全員中国人で、フィリピンの航空会社を使って比中部のカリボ国際空港に到着した。人気リゾートのボラカイ島で春節の休暇を過ごそうとした客とみられる。
● 新型肺炎、日本・外務省が中国・湖北省への「渡航中止勧告」!
外務省は24日、新型コロナウイルスが多発している中国湖北省に対し、感染症危険情報の4段階のうち、2番目に危険度の高いレベル3の「渡航中止勧告」に引き上げた。
外務省は23日に湖北省武漢市に対し、「不要不急の渡航自粛」を求めるレベル2を発出したが、武漢市の周辺市でも、公共交通機関の停止や道路の封鎖が発表され、感染の地理的拡大が懸念されることから、湖北省全体をレベル3に引き上げることとした。
● 新型肺炎、中国・湖北省以外で死者2人目 8都市が交通遮断封鎖!
中国当局は24日、新型コロナウイルスの流行発生地とみられている武漢市・湖北省以外で2人目の死者を確認したと発表した。流行を食い止めるための交通遮断措置の対象は、湖北省の武漢市と周辺7都市に拡大され、合わせて約2600万人の移動が制限されている。
当局によると24日、武漢市から約2000キロ離れた北東部・黒竜江省で新型コロナウイルスに感染した1人の死亡が確認された。これにより、今回の流行による死者は26人となった。感染者は830人に上っている。
一方、流行発生地とされる湖北省の武漢市に近い人口240万人の黄石市は、24日午前10時(日本時間同11時)をもって各交通機関の運行を停止。長江(揚子江)を渡る橋とフェリーターミナルを閉鎖した。
これに先立ち、100万人都市の潜江市も、同市を出発する長距離バスや観光バス、公共交通機関の運行を23日夜で中止した。
このほか武漢市、仙桃市(人口150万人)、赤壁市(同50万人)、鄂州市、黄岡市、利川市がこれまでに交通遮断措置を取っている。
● 新型肺炎、韓国でも2例目の肺炎感染確認!
韓国保健福祉省は24日、中国湖北省武漢市から上海経由でソウル近郊の金浦空港に帰国した50代の韓国人男性が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表した。韓国での感染確認は2例目。
男性は武漢市に滞在していた1月中旬に風邪の症状が出て、現地の医療機関を訪れていた。韓国に帰国する途中で発熱などの症状があったため検査し、24日に感染が確認された。韓国では20日に30代の中国人女性が感染していることが明らかになっていた。
韓国では中国と同様に旧正月に合わせた連休が24日から始まり、保健当局が感染防止策を強化している。
● 新型肺炎、日本・国内で2例目 武漢からの旅行者感染確認!
厚生労働省は24日、中国武漢市から日本に旅行に来ていた40代男性が新型のコロナウイルスが原因の肺炎に感染していたことを明らかにした。新型肺炎の国内での感染確認は2例目。22日から東京都内の医療機関に入院しているという。
厚労省によると、男性は武漢市に居住。今月14日から発熱があり、現地の医療機関を受診したが、肺炎の診断はなく、19日に来日した。22日に発熱やのどの痛みが続いたため、医療機関を再診したところ、肺炎が認められたため、現在入院中の医療機関に移った。
男性は国内でほぼ宿泊先の部屋の中に滞在し、移動時にはマスクをしていたと説明。同行者がいるが、別の部屋に宿泊していたという。
● 新型肺炎、シンガポールでも感染初確認 中国人旅行者!
シンガポールの保健省は23日、中国の武漢から旅行で訪れた66歳の中国人の男性が、新型のコロナウイルスへの感染が確認されたと発表しました。シンガポールで感染者が確認されたのは初めてです。
シンガポール当局は、男性と一緒に旅行をしていた人たちや、同じフライトで近くの席に座っていた人たちについても健康状態などをチェックするとしています。
● 新型肺炎、ベトナムでも2人感染初確認 中国人親子!
ベトナム保健省は23日、中国湖北省武漢市で見つかった新型コロナウイルスによる肺炎の発症者2人が国内で確認されたと発表した。ベトナム国内で新型肺炎の発症が確認されたのは初めて。
2人は中国人の男性(66)と息子(28)。最大都市ホーチミンの病院で治療を受けており、保健省は「健康状態は良好だ」としている。
● 新型肺炎、死者25人に 湖北省以外でも初死亡者確認!
中国国家衛生健康委員会は24日、新型コロナウイルスによる肺炎の発症者が同日午前0時までに830人確認され、死者は25人になったと発表した。このほか感染の疑いがある事例が1072人報告されており、発症者数はさらに増えそうだ。
死者の内訳は感染源となった武漢市の海鮮市場がある湖北省が24人、河北省が1人。死者が湖北省以外で確認されたのは初めて。
過去24時間で発症者は259人、死者は8人増えた。また全国の31省・自治区・直轄市のうち29省区市で発症者が確認され、感染はほぼ全国に拡大した。
( 2020.1.23 )
● 英機関調査 中国の新型肺炎「感染者数を過少申告」の疑い!
英国のインペリアル・カレッジ・ロンドンの公衆衛生の研究者らの試算によると、新型コロナウイルスに感染した中国の患者数は、これまで報告された件数をはるかに上回っているという。中国政府は過去に、国内で発生した疫病の被害を実際よりも少なく報告していた。
インペリアル・カレッジの疾病モデリングの専門チームは、1月22日の最新レポートで、実際の感染者数が中国の武漢市だけで4000人に達したと推定し、最悪のシナリオとして9700人まで拡大した可能性もあると述べた。
中国政府は、これまで500人近くが感染し、17人が死亡したと述べている。SARSに似た謎めいた疫病の感染は現在、米国を含む海外の5カ国に拡大している。
中国政府は22日、900万人近くが暮らす武漢市の公共交通の遮断を決定した。香港メディアの「サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SMCP)」によると、中国政府は実際の感染者数を隠蔽しているとの噂を否定したが、多くの専門家が政府の発表に懐疑的だという。
今回の疾病に絡む、パニックの広がりも報告されている。ソーシャルメディア上では不安を訴える人々の投稿が相次いでおり、一部の現地ジャーナリストは新型肺炎に関わる報道をやめるよう要請されたという。
さらに、ワシントン・ポストの報道によると、新型肺炎が原因とみられる一部の死者数が、政府の公式な統計に含まれていないとの報告も相次いでいるという。
イェール大学医学大学院のジェームス・シェパード博士は「インペリアル・カレッジの試算は、疾病のモデリングをベースとしたもので、新たな情報が入手でき次第、アップデートされている。実際の件数は試算より上かもしれないし、下かもしれない」と述べた。
「私の見解では、中国は過去のSARSの大流行から一定の教訓を得たように思える」と述べ、政府が今回の疾病に関して以前よりも素早い対応を行ったと指摘した。中国政府は新型ウィルスのDNA解析に基づく診断法を迅速に開発し、海外や国際的機関とも連携をとっていると博士は述べた。
武漢市での最初のコロナウイルス感染を中国メデイアが報じたのは12月8日だったが、中国政府は正式な発表を遅らせた模様だ。政府が正式な通達を出したのは12月31日になってからで、死者の発生を伝えたのは1月12日だったが、これは患者が死亡した数日後だった。さらに、武漢市の外部への感染拡大を認めたのは1月20日だったが、その時点で既に海外での感染が確認されていた。
新型コロナウイルスの大流行は、習近平国家主席や中国共産党にとって極めてセンシティブな事態であり、政治的問題に発展する恐れもある。謎めいたウィルスの急激な拡散は、非常にまずいタイミングで起きた。中国は食料価格の高騰や景気の減速、さらには米国との貿易対立や香港での民主化デモなど、様々な困難に直面している。
● 新型肺炎、発熱症状なく死亡例も!
中国で広がる新型コロナウイルスに感染し死亡した患者の中には、発熱の症状を示さなかった人がいたことから、発熱検知装置を使って感染者の入国を水際で阻止しようとする各国当局の取り組みが難しくなりそうだ。
中国国家衛生健康委員会の発表によると、死亡した17人のうち5人は呼吸困難や胸の圧迫感、咳など発熱以外の症状だった。発熱がないことは、空港や駅で感染の有無をチェックする一般的な方法である体温スクリーニングが機能しない可能性があることを意味する。
当局によると、17人のうち少なくとも9人は糖尿病や冠動脈疾患、パーキンソン病などの病気を以前から抱えていた。死亡したのは 80歳以上が8人、70代が2人、60代が5人、50代が1人。最も若い48歳の女性も前から疾病があったという。男女別では男性13人、女性4人が亡くなった。
● 新型肺炎、台湾、武漢の団体客への入境許可を取消し!
中国湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大防止のため、内政部(内務省)移民署は22日夜、今月末までに訪台予定の武漢からの団体客24組、429人の入境許可を取り消したと発表した。
武漢からの団体客への入境許可の発給も一時停止する。チャイナエアライン(中華航空)とマンダリン(華信)航空は23日から、武漢を発着する便の運航を取りやめた。武漢便は来月末まで欠航する。
交通部(交通省)観光局は22日、湖北省行きの団体旅行の取りやめと、湖北省からの団体客の受け入れ停止を旅行会社に通達していた。
● 中国人女性が薬で熱下げ仏入国、だが「時限爆弾」とネットで炎上!
中国湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスの感染による肺炎の問題で、発熱、せきなどの症状があった中国人の女性が、飛行機でフランスに渡航するために解熱剤を飲み、熱を下げた状態で首尾よく飛行機に乗り込み、フランスに入国していたことが23日、インターネット上で波紋を呼んでいる。
英国のタブロイド紙デーリー・エクスプレスは、中国版ツイッター「微博(ウェイボ)」上で「こんな女は最大級の恥知らず」「時限爆弾のような女だ」などと批判が沸騰していると報じた。
女性は微博に「2日間、飲まず食わずだったけれど、ついに、おいしいものを食べた。世界中の高級食材が集まる町で、ミシュランで星がついた店で食べたのだから。(フランス入国は)大成功。熱があり、せきもひどかったけれど、薬を多めに飲んで、熱も下がった感じがした。だから出国することが出来た」などと投稿していた。
武漢市が23日未明に、市外に向かうための鉄道駅や空港を一時閉鎖すると発表し、市外に移動する公共の交通機関の封鎖に動きだしており、無責任な投稿に批判が殺到した。
デーリー・エクスプレスによると、女性はフランス政府のジェローム・サロモン保険部長から、パスツール研究所で検査を受けるよう通達を受け、実施した結果、陰性だったという。
● 中国新型肺炎、中国・武漢で日本人が重度の肺炎で入院!
岡田直樹官房副長官は23日の記者会見で、中国湖北省武漢市で日本人1人が重度の肺炎を発症して入院していることを明らかにした。岡田氏はこの日本人について「新型コロナウイルスと診断されたかは分かっていない」と述べた。
武漢市などでは、新型コロナウイルスによる肺炎が広がっている。政府は同日、同市の「感染症危険情報」を不要不急の渡航をやめるよう呼びかける「レベル2」に引き上げている。
● 新型肺炎、中国・当局側の対応の遅れ指摘も!
中国は、2002年から03年にかけ、中国から世界に広がった重症急性呼吸器症候群「SARS」の流行で、中国政府から世界保健機関(WHO)への報告が3カ月も遅れ、その後の感染拡大につながったとして世界的な批判を浴びた。
感染拡大より社会治安への影響を重視した情報統制が問題化し、当時の北京市長や衛生相が引責辞任した。武漢で発生した新型コロナウイルスによる肺炎への対応に教訓は生かされたのか。
最初に原因不明の患者が発見されたのが昨年12月8日。同31日にはWHOに報告されているからSARSよりは対応が早かった。約1カ月でウイルスの遺伝子配列を特定し、公表したことは世界的にも評価されているようだ。
だが、首をかしげざるをえないのは地元の湖北省と武漢市当局の危機感のなさだ。同省は今月12~17日に省人民代表大会の会議を開いたが、新型コロナウイルスは議題にもならなかった。
19日には武漢市内の1地区で4万余りの世帯が料理を持ち寄って春節(旧正月)=今年は25日=の到来を祝う恒例行事「万家宴」が開かれた。
感染拡大を防ぐには多くの住民の接触の機会が増える行事は中止するのが筋ではないかと疑問視する声が広がった。やはり省や市の幹部は新型コロナウイルスの危険性を軽く見ていたのだろう。
感染源と疑われた武漢市の「華南海鮮卸売市場」も昨年末まで通常通り営業を続け、閉鎖されたのは年明けの1日だった。元々、市民から市場の衛生状態や悪臭への苦情が相次いでいたが、市当局は放置していたともいわれる。
ウイルスが特定された後も武漢市当局は人から人への感染は限定的で医療関係者への感染もないと「過小評価」するような発表を続けた。日本やタイで感染者が発見され、海外の専門家から感染が広がっている可能性が指摘されても対応は変わらなかった。
深刻化を望まない地元当局者が都合のよい情報に飛びつき、逆の情報を軽視した「確証バイアス」の影響を指摘する声もある。
おそらく地元当局の対応に業を煮やした医療専門家らが党中央に危険性を進言し、習近平国家主席や李克強首相ら指導部がトップダウンで制圧に乗り出すことにつながったのではないか。
いずれにせよ、今後、情報公開を徹底すると同時に春節での感染の広がりを食い止めることが中国の大きな責任だ。それができるかどうか。習指導部のこれからの手腕がSARSの教訓を生かせたかどうかの判断材料にもなるだろう。
● 新型肺炎、日本・外務省、武漢市の危険レベル2に引き上げ!
外務省は23日、新型コロナウイルスによる肺炎の患者数が増加していることを受け、発生地の中国湖北省武漢市の感染症危険情報を「不要不急の渡航中止」を呼び掛けるレベル2に引き上げた。
● 全日空(ANA)が武漢行きを欠航へ 再開見通しわからず!
新型肺炎の拡大を防ぐため中国・武漢市が空港を閉鎖すると決めたことを受け、全日空は23日夕方に成田から武漢へ向けて出発する便を欠航する方向で調整しています。
武漢市は日本時間の午前11時から武漢空港の一時閉鎖を決めました。これを受けて全日空では午後6時10分に成田を出発する武漢便について、欠航する方向で調整をしています。決定次第、ホームページなどで案内するということです。日本時間の午前10時半に武漢から成田へ向けて出発する便は通常通り運航する予定です。全日空では毎日、成田と武漢を1往復する便を運航していますが、欠航した後の再開の見通しは分からないということです。
● 武漢市、空港・鉄道を封鎖 新型肺炎患者571人、死者17人に!
新型コロナウイルスによる肺炎で深刻な被害が出ている中国湖北省武漢市は23日、市外への感染拡大を防止するため、空港や鉄道駅を閉鎖し、交通機関の運行を停止する事実上の移動制限を実施することを決めた。中国政府が同日午前0時(日本時間同1時)までに集計した国内の患者数は571人に増加。死者は前日から8人増え17人となり、全員が武漢を含む湖北省だった。
中国メディアによると、武漢市政府は同日午前10時(日本時間同11時)から、空港と鉄道駅を閉鎖するとともに、市内全域で地下鉄やバス、フェリーなどの運行を一時停止すると発表。市民に「特別な事情がなければ武漢を離れてはいけない」と求めた。同日未明に開いた会議では「戦時状態の措置を実施する」方針を確認した。
武漢は長江と支流の漢江が交わる大都市で人口約1100万人。日系企業も多く進出しており、今回の移動制限により約500人の在留邦人への影響も避けられない見通しだ。
● 新型肺炎、中国・国内3分の2の行政区に拡大!
中国本土で新型コロナウイルスによる肺炎の患者数が22日、540人を超えた。中国政府が発表した午前0時(日本時間同午前1時)時点の440人に、各地方政府の個別発表分を加えると547人になった。患者は23省・直轄市・自治区に広がり、全31行政区の3分の2以上に達した。
発生地の武漢市を抱える湖北省の患者は21日に105人、22日は午後8時(同9時)までに69人増えて444人になり、全体の8割以上を占めた。中国メディアによると、同省政府は患者増を受け、中央政府に対し、マスク4000万個、防護服200万セットなど関連物資の支援を要請した。
日系企業が多く進出する広東省の患者数は26人、北京市は14人、浙江省は10人、上海市は9人になった。海南省、遼寧省、福建省、江蘇省などでも初の感染者が確認された。
● 新型肺炎、中国政府の対応後手・死者17人、患者500人突破!
中国政府は22日、国内外で懸念が強まる新型コロナウイルスによる肺炎に関して初めての記者会見を開き、一層の感染拡大に警戒を呼び掛けた。
ただ、昨年末に湖北省武漢市で原因不明の肺炎多発が報告されてから既に3週間余り。政府は、習近平国家主席が20日に指示を出してようやく情報開示姿勢に転じた形で、対応は後手に回っている。同省は22日夜、肺炎患者が444人に増え、死者も8人増の17人になったと発表した。中国の肺炎患者は500人を突破した。
22日午前0時(日本時間同1時)時点の患者数は440人だった。これに22日の各地方政府の発表分を加えると547人になる。この日にはマカオ、米国、タイでも新たな患者が確認された。24日からの春節(旧正月)大型連休を前に、国内の帰省や海外旅行など人の移動は既に始まっており、さらなる感染拡大は避けられない見通しだ。
国家衛生健康委員会の李斌副主任は会見で「武漢では地域的に感染している住宅地もある」と、人から人への感染が広がっている現状を説明。「ウイルスが変異する可能性があり、さらに拡散するリスクがある」と述べた。中国疾病予防コントロールセンターの高福主任は感染源について「海鮮市場で売られていた野生動物だ」と明言した。
武漢では、1人の患者を看護していた医療従事者14人が次々と感染した。感染力の極めて強い患者「スーパースプレッダー」の出現が懸念されているが、高氏は「まだ証拠はない。注視している」と述べるにとどめた。高氏は、中国の感染者が2000人に上るとの海外の試算も否定した。
( 2020.1.22 )
● 中国新型肺炎、WHOが「緊急事態」判断保留 さらに議論へ!
世界保健機関(WHO)は22日、スイスのジュネーブで緊急委員会を開き、中国で多発している新型のコロナウイルスによる肺炎が「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」に当たるかどうかの判断を保留した。23日も議論を続ける。
WHOのテドロス事務局長はジュネーブで記者会見し、判断保留の理由について「これは非常に重要な問題だ。全ての証拠を適切に考慮してからでなければ出すことはできない」と述べ、緊急事態宣言に踏み切るまで慎重に議論を重ねる姿勢を強調した。危機意識は各国と共有しているものの「さらに情報が必要だ」と説明した。
WHOは中国の専門家と協力し、引き続き情報収集に努める。テドロス氏は「あすにはもっと多くのことを伝えられるだろう」と語った。緊急事態をにらんだ緊迫した日が続くことになる。
● 中国本土で死者9人、感染者440人「さらに拡大の恐れ」!
新型コロナウイルスによる肺炎が中国本土で拡大し、感染者は440人、死者は9人になりました。中国政府当局は発生以来、初めて会見して「さらに拡大する恐れがある」と述べました。
また、「ウイルスは変異する可能性がある」としたうえで、「さらに拡大する恐れがある」と述べました。感染者は中国本土以外では日本と韓国、それに台湾とマカオでそれぞれ1人、このほか、タイで4人確認されています。また、アジア以外では初めて1人確認されたアメリカでは、検疫態勢をさらに強化しています。
● 新型肺炎の感染者320人超 死者6人に!
中国で感染が拡大している「新型コロナウイルス」による肺炎の感染者が新たにアメリカでも1人確認され、感染者は合わせて320人を超えて死者は6人となっています。
22日午前1時現在の感染者数は、中国本土で317人、台湾で1人、日本、韓国、タイで合わせて4人の合計322人に上り、うち6人が死亡しました。さらに、アメリカでも感染者1人が確認されました。
中国・武漢市の市長は病院は春節中も休まず治療にあたるとし、新型肺炎に対応していると説明しました。また、武漢で調査を行っている調査チームの担当者は新型コロナウイルスの潜伏期間は短くて2日、3日、長くても10日から12日で、平均7日程度だとしています。
● 北朝鮮、新型肺炎防止で中国からの観光客受け入れず!
北朝鮮当局が新型コロナウイルスによる肺炎の国内流入を防ぐため、中国からの外国人観光客受け入れを停止したことが22日、分かった。中国の旅行会社が明らかにした。
北京の北朝鮮専門旅行社「コリョ・ツアーズ」によると、北朝鮮当局が22日、「観光客に対する国境閉鎖措置」を取っていることを確認した。再開の見通しは分からないという。中国の別の旅行会社も同様の緊急告知を出した。
朝鮮通信によれば、朝鮮中央テレビは21日、北朝鮮政府が世界保健機関(WHO)と連携して新型肺炎の感染防止に向けた「国家的活動」を行っていると伝えた。
● 新型肺炎対策、台湾、中国・武漢の団体客の行き来を停止!
中国中部の湖北省武漢市で集団発生している新型コロナウイルスによる肺炎で、台湾の蔡英文(ツァイインウェン)総統は22日、緊急記者会見を開き、武漢からの団体旅行客の受け入れや、台湾から同市への団体客の送り出しを停止すると発表した。台湾から武漢への直行便は当面は運航を続ける。
台湾では21日、武漢から戻ってきた台湾人女性のウイルス感染が確認されたばかり。今後、中国側でさらに感染が広がるなどした場合、団体客の規制地域を広げる可能性があるという。
● 「新型肺炎」確認で米が検疫強化 5空港に入国制限!
アジア以外で初めて感染が報告されたアメリカでは、水際対策として空港での検疫態勢をさらに強化することになりました。
CDC(アメリカ疾病対策センター)は21日、太平洋側のワシントン州シアトルで新型コロナウイルスの感染者が1人見つかったと発表しました。30代の男性で、中国・武漢市を旅行して15日にシアトルの空港に到着したということです。病院で隔離されていますが、容体は安定しているということです。
CDCは、すでにニューヨークなど3つの国際空港で武漢からの渡航者を対象に検疫を強化していますが、新たにアトランタとシカゴでも検疫を強化します。そして、武漢からの渡航者の入国はこの5つの空港に制限することにしました。21日のニューヨーク株式市場は新型肺炎拡大の影響が懸念され、ダウ平均株価は150ドルほど下落しました。
( 2020.1.21 )
● 春節連休、感染の拡大必至―海外旅行先トップは日本!
中国で多発している新型のコロナウイルスによる肺炎の患者数は300人を超え、「ヒトからヒトへの感染」が確認されたことで、帰省や旅行などで大勢の人が移動する24日からの春節(旧正月)連休中に、感染の拡大が避けられない見通しだ。
ネット旅行代理店中国最大手・携程(シートリップ)がまとめた春節の海外旅行先ランキングでは日本が第1位だった。
中国国家衛生健康委員会は21日、新型肺炎の国内患者数が同日午前0時(日本時間同1時)までに291人に達したと発表した。武漢市を含む湖北省で72人増え、同省の累計患者は270人。ほかは北京市5人、上海市2人、広東省14人。同委は22日午前、肺炎対策について初めての記者会見を開く。
中国国営中央テレビによると、武漢市では新型肺炎で新たに2人が死亡し、死者は計6人となった。政府の発表後、各省が個別発表した新たな患者数は、浙江省、重慶市、北京市が各5人、上海市4人、広東省3人、天津市2人、河南、山東、四川3省が各1人で、これらを加えた中国本土の患者数は310人を超えた。21日には台湾でも1人の感染が確認された。
中国政府は20日、今回の肺炎を法定伝染病に指定し、管理を強化することを決めた。この根拠となったのが国の専門家チームの調査結果で、トップの鍾南山氏は中国メディアに、湖北省武漢市での医療従事者への感染などから「ヒトからヒトへの感染が証明された」と言明。世界保健機関(WHO)の西太平洋地域事務局も同様の見解を明らかにした。
専門家チームの別のメンバーは「武漢にはできるだけ行かず、武漢市民はできるだけ(市外に)出ない」よう提案した。これを受け、武漢市政府は21日、市外への団体旅行を禁止する一方、市内の医療機関に肺炎患者を受け入れるベッド2000床を確保したと発表した。
ただ、中国の春節は1年で最も人の移動が激しくなる時期。連休は24~30日の1週間だが、前後40日間で延べ30億人が移動すると予想されている。2002年11月に広東省で発生した重症急性呼吸器症候群(SARS)は、情報が隠されたまま03年2月の春節を迎え、大流行につながった。
シートリップが先月末発表した査証サービス部門の集計によると、今年の春節の海外旅行先トップ10は、日本、シンガポール、マレーシア、タイ、韓国、オーストラリア、米国、ベトナム、ニュージーランド、英国の順。日本は昨年の春節と比べ51%も増加している。
● 中国の新型肺炎、患者数300人超に!
中国の新型肺炎の感染者が増え続けています。21日の発表では、中国全土の患者数は300人を超え、武漢市の死亡者は6人に増えました。一方、武漢市民は当局はまだ感染情報を隠蔽しており、実際の状況はもっとひどいと語っています。
中国・当局は20日、武漢市の新型肺炎は18日と19日の二日間だけで136人の感染が確認されたと発表しましたが、21日にはさらに72人が感染しました。中には病院関係者も含まれています。
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広東省で働いている武漢市民の周さんは、当局が武漢市の実際の状況を隠蔽しているため、多くの武漢市民が旧正月の帰省をためらっていると語っています。
「私の実家は武漢にあるが、多くの人が帰省をためらっている。発症者があまりにも多く、隠しきれなくなったから、認めただけだ。だが、まだ隠している。病院はどこも患者でいっぱいで、すでに深刻な状況になっている。周辺都市も怯えており、ここ広州でもみなマスクをしているし、予防薬品を備えている。正月は伝統的な祭日なので、移動を禁止しない限り、もう予防は無理だろう。移動禁止も不可能なことだ」
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武漢市民の余さんは、現在の武漢市の状況から2002年のSARSの蔓延を思い出すと述べます。当時も政府が感染情報をずっと隠蔽していたため、感染拡大に拍車がかかったといいます。
・ 武漢市民 余さん
「武漢は重点的な感染地域で、一人一人の命に関わることなので心配だ。政府は大型のイベントを取り消し、人が集まる場所も閉鎖している。今は人が移動する時期なので、武漢にいる人はなるべく外部に行かないようにし、旧正月の帰省もできるだけ控える。外部の人はできるだけ武漢に行かないようにしたほうがいい」
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中国のSARS研究第一人者で、呼吸器疾病の専門家鍾南山(しょうなんざん)氏は、新型コロナウイルスによる肺炎は「ヒトからヒトへの感染が確認された」と明言し、帰省客でひしめく長距離列車内では感染リスクがさらに増加すると指摘しています。
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・ 北京で陳情中の武漢市民 黄さん
「私は武漢に帰らない。心配なのは感染だけではない。市民は何の保障もないし、政府は責任を負わない。我々は生きるのも大変だ。予防にも条件がある。我々は衣食すら保障がない」
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中国国家衛生健康委員会は21日午前0時までに、新型肺炎の患者数は291人に達したと発表しました。その後、各省が個別に新たな患者数を発表しました。これらを加えると、中国国内の患者数は300人を超えています。また、武漢市の死亡者は6人に増え、医療関係者15人の感染も発表されました。
● 中国、新型肺炎でさらに1人死亡 死者4人に!
中国湖北省武漢市の衛生当局は21日未明、新型コロナウイルスによる肺炎で、19日に新たに1人が死亡したと発表した。死者は計4人となった。また、医療従事者の感染者が計15人いるという。
中国当局の専門家は20日、遺伝子検査でヒトからヒトへの感染を確認したと述べた。中国では25日の春節(旧正月)を前に大勢が移動を既に開始。感染拡大の懸念が広がっており、政府は20日付で伝染病防治法に基づく公告を出し、全国の管理・対応レベルを引き上げた。
● 新型肺炎、中国医療専門家「ヒトからヒトへの感染証明」発言!
中国国営中央テレビによると、中国で感染が拡大している新型コロナウイルスによるとみられる肺炎について、中国政府の専門家チームのトップ、鍾南山氏は20日、「ヒトからヒトに感染したことが証明された」と明言した。感染者を看護していた医療従事者14人の感染が確認されたことも明らかにした。
感染者が多発している湖北省武漢市政府はこれまで、夫婦が相次いで発症したことから、「ヒトからヒトへ感染する可能性を排除できない」としていた。しかし鍾氏は「武漢市と広東省でヒトからヒトへの感染が証明された」と述べた。広東省で確認された2人は武漢に行ったことがなく、家族が武漢に行った後に感染したという。
● 中国・新型肺炎で日本企業、対策を強化!
中国の湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大を受け、日本企業が対策強化に乗り出した。警戒を強める現地進出企業を中心に、勤務を在宅に限定したり、出張を取りやめたりする動きが広がっている。
( 2020.1.20 )
● 中国、新型肺炎でさらに1人死亡 死者4人に!
韓国政府は20日、韓国に滞在中の30代の中国人女性が新型コロナウイルスによる肺炎に感染していることが確認されたと発表しました。韓国での感染確認は初めてです。
韓国保健福祉省は20日午後に記者会見を開き、中国・武漢市に住む35歳の中国人女性が19日に仁川(インチョン)空港から入国した際、発熱があったため検査したところ新型コロナウイルスによる肺炎に感染していることを確認したと明らかにしました。
この女性は18日に発熱や筋肉痛を訴え、中国の病院で診察を受けて風邪薬の処方を受けていました。武漢市の水産市場への訪問や他の新型肺炎患者との接触はないと説明しています。韓国政府はこの中国人女性を隔離して治療するとともに、警戒レベルを引き上げて感染拡大の対策を強化しています。
● 新型肺炎の死者3人に 北京市と広東省でも感染確認!
「新型コロナウイルス」による肺炎で、武漢市で新たに136人、武漢市以外の北京市などでも3人の発症が確認されました。感染者はこれで201人になりました。
一方で、武漢市以外の北京市と広東省でも3人の感染が確認されていて、感染者は合わせて201人になりました。武漢市以外の中国国内で感染が確認されたのは初めてのことです。(武漢以外でも初めて北京で2人、広東省の深センで1人の合わせて3人の発症が確認されました。)
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20日朝から中国各地で発症例が次々と発表され、北京市民は「やっぱり」と危機感を募らせています。武漢市当局は、感染者がさらに136人増えて198人になったと発表しました。
死亡した人は1人増えて3人になり、9人が危険な状態です。また、武漢市を訪ねていた3人が北京と深センで発症しました。武漢以外で初めてとなります。
最新情報ですが、深センの衛生当局は、新型コロナウイルスに感染の疑いで8人が隔離治療を受けていると発表し、さらに浙江省でも疑わしい事例が5件出ています。国内ではインターネット上の「感染」を訴える書き込みが削除されるなど、「春節」の大型連休が始まるのを前にパニックが起きないよう情報統制を強める政府に対して疑念の声が強まっています。
19日夜になって中国政府は全国各地で検査を強化して結果を公表すると発表し、対策を取るとしています。
( 2020.1.17 )
● 新型肺炎で69歳の男性死亡 中国で2人目の死者!
中国・武漢で集団発生している「新型コロナウイルス」による肺炎で、新たに69歳の男性が死亡しました。中国での死者は2人目になります。
湖北省武漢市の衛生当局は新たに69歳の男性が15日未明に死亡したと発表しました。中国で新型コロナウイルスによる肺炎で死者が発表されるのは2人目となります。男性は去年12月31日に発熱して入院治療を続けていましたが、深刻な心筋炎や胸水の症状が見られ、今月15日に死亡しました。
一方、台湾メディアなどによりますと、武漢市で感染が確認されている41人のうち13人は多くの患者が関係している海鮮市場には行っていないということで、「ヒトからヒトへの感染」が疑われています。
● 新型肺炎めぐり中国当局、投稿削除で情報統制強化か!
中国湖北省武漢市で集団発生している新型コロナウイルスによる肺炎をめぐり、インターネット上に投稿された「感染」を訴える書き込みが削除されたことが分かった。武漢市衛生当局は16日夜、新型肺炎で2人目の死者が出たと発表。中国当局は、人々の間で感染拡大によるパニックが起きないようネット上の情報統制を強めている。
中国版ツイッター「微博」には16日昼、「父親が9日に肺炎を発症し、母親と自分もここ3日間、発熱が続いている」との投稿があったが、夕方に削除された。既に投稿者のアカウントも閉鎖された。
微博の書き込みによると、父親は熱が下がらず、武漢市内の新華病院で肺炎と診断されたが、専門治療が受けられる同市内の同済病院に転院させられた。しかし、同病院は発熱患者であふれ、検査部門もフル稼働中で、注射を打った後、自宅での隔離療養を指示されたという。
しかし症状は悪化。別の病院の紹介状をもらってようやく、新型肺炎患者が集められて隔離されている金銀潭病院(武漢市)に収容された。その後、母親と本人も肺炎を発症し、同病院に電話したが、「外来患者は受け付けていない」と、診療を断られたという。
( 2020.1.16 )
● 新型肺炎、日本国内で初確認、中国・武漢市滞在の中国人男性!
厚生労働省は16日、中国湖北省武漢市で発生している新型のコロナウイルスが原因とみられる肺炎について、中国・武漢市に帰国滞在していた神奈川県居住の30代の中国人男性が、日本に再入国した際に、新型のウイルス性肺炎に感染したのを確認したと発表した。
男性は症状が回復し、既に退院していると言う。日本国内での新型コロナウイルスによる新型肺炎患者の確認は初めてとなる。
中国で発症が相次ぐ新型のコロナウイルスが原因とみられる肺炎が日本でも確認された問題で、感染した男性の中国にいる家族が同じ肺炎にかかり、男性と濃厚接触していたことが分かりました。
厚生労働省は中国の武漢から再入国した神奈川県に住む30代の中国人の男性が新型のコロナウイルスに感染し、肺炎を発症していたと発表しました。厚労省の関係者によりますと、武漢市にいる男性の家族も同じ肺炎にかかっていたことが分かりました。
男性は武漢に滞在中、家族と一緒に生活するなど濃厚接触をしていて、厚労省は男性が家族から感染した疑いがあるとみています。一方で、男性が日本に戻った後、周囲で感染が確認された人はおらず、厚労省は今のところ、感染が広がるリスクは低いとみています。
( 2020.1.15 )
● 中国“謎の肺炎”「人から人への感染」の可能性が浮上!
中国で猛威を振るっている謎の肺炎、これまで「人から人への感染リスク」は無いと言われてきたが、15日に中国当局がこれまでの発表内容を変え「人から人にうつる恐れがある」としました。中国の春節を迎え、大型連休で日本を訪れる中国観光客による日本での感染拡大の懸念が予想される。
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● 武漢(ぶかん)市
中国の中部、湖北省の省都。人口は約1090万人。
長江(揚子江)中流域の華中地方の中心都市で、その最大の支流漢江の合流点に位置する中国有数の工業都市、文教都市及び交通要衝でもある。
武漢は3800年の歴史をもち、長江流域3大コア都市(重慶市・武漢市・上海市)の1つに指定される。各国の企業進出も活発で、日本企業も自動車産業、電子産業、小売産業など大手の企業も進出、長期出張者や留学生を含めると500~600人程度が滞在しているという。
日本との航空便は、東京(成田)、大阪(関空)、中部、静岡、福岡から定期国際便が開通されている。
● 武漢肺炎症(新型コロナウイルス)の感染源
昨年(2019年)12月頃より、市内「華南海鮮卸売市場」周辺に於いて「原因不明の肺炎」が発生、本年(2020年)1月7日に原因が新型のコロナウイルスと特定された。
当初は「海鮮卸売市場」で売買されていた野生動物が感染源と考えられ、感染は限定的と言われたが、その後感染患者の治療にあたった複数の医師や医療従事者、また患者の家族に感染者が出たことから、いずれも「海鮮卸売市場」に行ったことがない事などを考慮すると、ヒトからヒトへの感染が起きたとみられる。
「海鮮卸売市場」は、1月1日に閉鎖処置がとられたが、いまだに感染源は特定されていない。
その後、感染者は国外へと広がり、中国の旧正月の連休期間とも重なり感染拡大の懸念が高まっている。
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● 中国“謎の肺炎”感染の経緯
・ 12月12日
武漢市に於いて、原因不明のウイルス性肺炎患者の最初の発症事例確認
・ 12月30日
武漢市の保健当局が武漢市内の「海鮮市場」を感染源とする肺炎患者が出たと発表。
・ 1月1日~
「海鮮市場」(主に海産物を取り扱っている市場)の営業を停止。
・ 1月3日
中国・当局が武漢市で原因不明の肺炎が発生、44人の感染患者を発表。
・ 1月9日
原因不明の肺炎患者から新型コロナウイルスが検出されたと発表。
WHOが肺炎の原因は、新型コロナウイルスの可能性との見解。
・ 1月11日
肺炎患者のうち1人が死亡と中国・当局発表。
・ 1月13日
タイで武漢市から来た中国人女性の感染を確認。
・ 1月15日
武漢市の保健当局が「人から人への感染の可能性は排除できない」と発表。
武漢市から日本に再入国の神奈川在住の中国人男性の感染が確認。
● 武漢市保健局発表(1月14日現在)
新型コロナウイルス発症患者:41人(うち重症6人、死亡1人)
● 武漢市以外の患者数(1月14日現在)
・深セン:1人(原因不明の肺炎患者)
・香港 :71人(原因不明の肺炎患者)?
・タイ :1人(武漢からの中国人旅行者から新型コロナウイルスを検出)
( 2020.1.14 )
● タイでも中国人女性が新型ウイルス、感染拡大に懸念!
観光でタイを訪れた60代の中国人女性が中国で猛威を振るう新型コロナウイルスに感染していた事が発覚しました。世界的な感染の拡大が懸念されます。
原因不明の新型コロナウイルスによる肺炎。中国・武漢市ではこれまでに41人が発症。そのうち男性1人が死亡しています。さらに患者は意外なところでも確認されました。タイです。
タイ保健省は13日、観光でバンコク近郊で国際空港に到着した61歳の中国人女性が武漢市で発生中のウイルス性肺炎に感染していると発表しました。中国以外でこの肺炎の患者が確認されたのは初めてです。
タイ保健省:「皆さん落ち着いて下さい。ウイルスは見つかっても、我々はすでに治療態勢を整えています」
検疫の強化を行うタイ。中国では、来週に始まる春節では実に700万人が中国から海外旅行に出掛けます。人気の行き先ナンバー2が今回、ウイルスが見つかったタイで、そして、行き先ナンバー1が日本となっています。中国では今月下旬に旧正月の春節を控えます。日本国内の感染は大丈夫でしょうか。
白鴎大学(感染症学)・岡田晴恵特任教授:「(タイで感染が見つかった女性が)もし、市場へ行って感染したのなら、動物から人ということでこれ以上広がらないと思われます。
( 2020.1.11 )
● 新型コロナウイルスか 中国・武漢市で肺炎の男性死亡!
中国の湖北省の武漢市で多発している肺炎で、初めて死者が出ました。
武漢市の当局は肺炎を発症した41人のうち1人が死亡したと発表しました。7人が重症です。中国メディアによりますと、死亡したのは61歳の男性で、多くの発症者が出た海鮮市場(海産物市場)で長年、仕入れをしていたということです。9日に死亡して「新型コロナウイルス」が検出されたということです。
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香港の薬局の店員:「武漢の肺炎の話が広がってすぐにマスクがなくなった」
2003年に新型肺炎「SARS」の感染が拡大した香港では、これまでに武漢市を訪れた54人が似たような症状を訴えていて新型肺炎感染の可能性があることから、多くの店でマスクが品切れになっています。
( 2020.1.10 )
● “謎の肺炎”香港でも感染か?
中国・武漢で発生した「謎の肺炎」、香港でも似たような症状を訴える人が広がっています。まもなく春節の大型連休が始まることから日本の空港でも警戒を強めています。
香港でマスクといえば民主化運動のシンボル。しかし、最近は事情が違います。人々が恐れているのは新型コロナウイルス。中国のメディアは9日、内陸部の武漢にいる患者から検出したと伝えました。
香港でも武漢市から戻った人のうち48人が似たような症状を訴え、このうち23人が隔離されて治療を受けています。
2003年に流行したSARS(重症急性呼吸器症候群)や2012年のMERS(中東呼吸器症候群)もコロナウイルスの一種です。新型はこれとは別で、発熱や肺炎などを発症するとされますが、未知の部分が多いといいます。
まもなく迎える春節。去年は600万人余りが海外に脱出しました。日本にとっても対岸の火事ではなくなる恐れも。成田空港では対策が始まっています。
( 2020.1.9 )
● 中国で肺炎患者から「新型コロナウイルス」検出!
中国の国営メディアは武漢市で感染が拡大していた原因不明のウイルス性肺炎について、新型のコロナウイルスが検出されたと伝えました。
中国中央テレビは9日朝、現地入りしていた専門家チームが患者から「新型コロナウイルス」が検出されたと発表したことを伝えました。
コロナウイルスは主に呼吸器や腸に影響を及ぼすもので、専門家チームによりますと、今回の新型コロナウイルスのワクチンの開発には数年を要する可能性もあるということです。
(参考情報)
外務省ページ
・ 中国における新型コロナウイルスの発生(感染症危険情報レベル2へ)
・ 海外安全情報
厚生労働省ページ
・ 中国新型コロナウイルス関連肺炎の発生について
ウィキペディア(Wikipedia)
・ 2019年-2020年中国武漢における肺炎の流行