2021/06/05

武漢研究所、素手でコウモリを触っていた?


( 2021.06.05 )

● コウモリに噛まれて…、武漢研究所の過去映像!


 新型コロナウイルス感染症(武漢新型肺炎)の起源地が中国武漢市の研究所ではないかという疑惑が再び米国や英国の情報機関を中心に提起されているなか、今月1日(現地時間)、英国BBCや米ニューヨーク・ポストなどの外信は、台湾メディアを引用して、過去に「武漢ウイルス研究所(WIV)」では、研究員が手袋やマスクなど個人保護装備(PPE)を着用しないまま素手でコウモリの排泄物を採取していたことがあると指摘、その映像が過去に公開されていたことを報じた。

 該当の映像は新型コロナが発生する前の2017年12月29日、中国中央テレビ(CCTV)放送が番組で公開した映像だ。この映像にはまた、コウモリに噛まれた部分が赤く腫れている写真も含まれていた。
 映像に登場した研究員は、コウモリに噛まれたがその際にコウモリの鋭い歯がはめていた手袋を突き抜けたとし、「針にさされた気分」と説明した。
 手袋を着用しないままコウモリを触る場面では「負傷の危険が存在するため、研究員は事前に狂犬病の予防注射を打った」という声優の解説が出てきた。

 映像を紹介した台湾メディアは、この映像が中国中央テレビによって放映された理由について、武漢ウイルス研究所(WIV)の作業を見せるためであること、武漢ウイルス研究所(WIV)のコウモリ・コロナウイルスの最高権威者である石正麗博士の昇進を祝うためだったと伝え、あわせて現在は中国中央テレビに関する記事は削除されていると説明した。

 この映像が公開されると、石氏は「コロナウイルスは、人々が考えるほど危険ではない」とし「人間を直接感染させる可能性は非常に低い」と主張していたが、その後「新型コロナウイルス」流出責任者として名前が挙がった人物でもある。

 最近、米国のジョー・バイデン大統領は、ウイルス起源に関連して情報機関が追加調査を行い90日以内に再報告するよう指示を与えていた。
 また、英国情報機関も武漢の研究所からウイルスが流出したという疑惑に蓋然性があると判断していると伝えた。

 しかし中国側は、武漢研究所ウイルス流出論は西側の政治家とメディアが新型コロナ拡大以降に中国に責任を転嫁するために持続的に提起してきたものだと主張している。