2021/08/16

「中国、WHO報告書から『武漢研究所』除けと圧迫」か!


( 2021.08.16 )

● 「武漢新型肺炎」起源を調査のWHO調査団のトップが暴露!


 ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)など米国の複数のメディアが8月13日に伝えたところによると、今年(2021)3月に、世界保健機関(WHO)の調査団が中国で新型コロナウイルスの起源を調査した当時、WHO調査団を率いたピーター・ベン・エンバレク博士(デンマーク)が、報道の前日(8月12日)にデンマークの公営放送「TV2」で放映されたドキュメンタリー『ウイルス・ミステリー』で、中国とのWHO共同調査報告書作成の際、当時、中国側の反対から「武漢研究所」が報告書に含まれなかったと暴露した。

 WHOは3月に中国で4週間にわたる調査を終えた後、「新型コロナウイルスが中国の実験室から流出した可能性は極めて低い」と共同調査報告書を通じて発表した。

 だがこの日の「TV2」放送でエンバレク博士は、「初めに中国側は報告書に「武漢研究所実験室」と関連したいかなる内容も含まれることを望まなかった。しかし私たちはその内容がウイルス起源に関連した問題の一部だったため報告書に含めるべきと主張した」と明らかにした。
 その上で「48時間にわたる議論の末に中国研究チームは該当内容に言及することで一歩後退したが、代わりにその仮説と関連して追加研究を進めないよう勧告することを条件に掲げた」と付け加えた。

 エンバレク博士は、以前にWHOが一蹴した武漢研究所からの流出の可能性に言及した後、「コウモリと相互作用する実験室スタッフが最初の感染者である可能性が大きい。現場でサンプルを採取し偶然に感染したスタッフが武漢にウイルスを持ち込んだという仮説は可能性があるシナリオ」だと話した。

 続けて、「これはウイルスが実験室から流出したということとコウモリから感染したという2種類の仮説をともに充足する。中国の研究者らと対話している間に実験室が2019年12月に移転されたことを知ったが、興味深いことにこの時期に新型コロナウイルスが始まった」と話した。

 エンバレク博士は、「WHOの報告書で『可能性が極めて低い』という結論は『可能性がない』という意味ではない。武漢疾病管理予防センターで運営する実験室と関連してより多くの情報を探さなければならない」と強調した。その上で武漢研究所からの流出に対する可能性にも言及した。


 尚、この情報に関しては2021年8月15日現在、NHKをはじめわが国大手メディアは何故か報じていない。

2021/06/05

武漢研究所、素手でコウモリを触っていた?


( 2021.06.05 )

● コウモリに噛まれて…、武漢研究所の過去映像!


 新型コロナウイルス感染症(武漢新型肺炎)の起源地が中国武漢市の研究所ではないかという疑惑が再び米国や英国の情報機関を中心に提起されているなか、今月1日(現地時間)、英国BBCや米ニューヨーク・ポストなどの外信は、台湾メディアを引用して、過去に「武漢ウイルス研究所(WIV)」では、研究員が手袋やマスクなど個人保護装備(PPE)を着用しないまま素手でコウモリの排泄物を採取していたことがあると指摘、その映像が過去に公開されていたことを報じた。

 該当の映像は新型コロナが発生する前の2017年12月29日、中国中央テレビ(CCTV)放送が番組で公開した映像だ。この映像にはまた、コウモリに噛まれた部分が赤く腫れている写真も含まれていた。
 映像に登場した研究員は、コウモリに噛まれたがその際にコウモリの鋭い歯がはめていた手袋を突き抜けたとし、「針にさされた気分」と説明した。
 手袋を着用しないままコウモリを触る場面では「負傷の危険が存在するため、研究員は事前に狂犬病の予防注射を打った」という声優の解説が出てきた。

 映像を紹介した台湾メディアは、この映像が中国中央テレビによって放映された理由について、武漢ウイルス研究所(WIV)の作業を見せるためであること、武漢ウイルス研究所(WIV)のコウモリ・コロナウイルスの最高権威者である石正麗博士の昇進を祝うためだったと伝え、あわせて現在は中国中央テレビに関する記事は削除されていると説明した。

 この映像が公開されると、石氏は「コロナウイルスは、人々が考えるほど危険ではない」とし「人間を直接感染させる可能性は非常に低い」と主張していたが、その後「新型コロナウイルス」流出責任者として名前が挙がった人物でもある。

 最近、米国のジョー・バイデン大統領は、ウイルス起源に関連して情報機関が追加調査を行い90日以内に再報告するよう指示を与えていた。
 また、英国情報機関も武漢の研究所からウイルスが流出したという疑惑に蓋然性があると判断していると伝えた。

 しかし中国側は、武漢研究所ウイルス流出論は西側の政治家とメディアが新型コロナ拡大以降に中国に責任を転嫁するために持続的に提起してきたものだと主張している。



2021/05/30

フェイスブックが新型コロナ「研究所流出説」記述容認か?


( 2021.05.30 )

● フェイスブックが新型コロナ「研究所流出説」記述容認か?


 AFPによると、新型コロナウイルスの起源をめぐる議論が再燃する中、交流サイト(SNS)最大手の米フェイスブック(Facebook)は26日、研究所流出説の投稿を禁止する方針を撤回した。

 フェイスブックは公式ウェブサイトで、「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の起源に関して進められている調査と、公衆衛生専門家らとの協議を踏まえ、同ウイルスが人工的に作られたとする主張について、今後は当社のアプリから削除しないことにした」と述べた。「同ウイルスの進化に対応するため、保健衛生の専門家らと協力を続け、新たな事実や傾向が判明次第、方針を定期的に更新していく」

 誤ったコンテンツや潜在的に有害なコンテンツを根絶する一方で、議論の余地を残すというフェイスブックが直面する課題が浮き彫りになった。フェイスブックは2月、世界で300万人以上の死者を出した新型ウイルスに関する誤った主張や、根拠のない主張を削除する方針を発表していた。

 ジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領は、同国の情報機関に対し、中国で最初に確認された新型ウイルスの起源が動物由来なのか、研究所からの流出なのか、調査報告を行うよう指示していた。

 研究所流出説は当初、ドナルド・トランプ(Donald Trump)前米政権がとりわけあおっていたが、政治的な主張として否定されていた。しかし、米国では支持されるようになってきている。

 また、米国紙/ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は、米情報機関の調査結果として、中国が謎の肺炎の流行を公表する1か月前の2019年11月、武漢ウイルス研究所(Wuhan Institute of Virology)の研究員3人にCOVID-19に似た症状が出たと報じていた。







2021/05/25

武漢ウイルス研究所”起源説”再燃!


( 2021.05.24 )

● 武漢ウイルス研究所”起源説”再燃!


 新型コロナウイルスが中国の武漢ウイルス研究所に由来するとの疑惑をめぐる議論に再び火が付いている。「実験室から流出」の可能性は希薄だという世界保健機関(WHO)の調査チームの発表にも米ホワイトハウスと保健専門家らの再調査要求が相次いでだ。

 ロイター通信が24日に伝えたところによると、ホワイトハウスは新型コロナウイルスの起源を究明するため透明で独立的な調査が再び行われるべきと促した。
 サキ米大統領報道官はこの日の定例会見で、新型コロナウイルスが武漢ウイルス研究所に由来する可能性が盛り込まれた米情報当局の非公開報告書があるというウォール・ストリート・ジャーナルの報道と関連した質問にこのように答えた。
 
 サキ報道官は「ウォール・ストリート・ジャーナルが報道した新型コロナウイルス起源関連報告書は確認することはできない。現在としてはより多くのデータと情報が必要だ」と話した。
 その上で「われわれは新型コロナウイルス起源と関連し干渉や政治から自由な専門家主導の評価を支持するよう世界保健機関(WHO)に繰り返し要請してきた。多様なオプションを検討する必要がある。データ接近権限も必要で、独立的な調査も必要だ。これがまさにわれわれが要求してきたこと」と強調した。
 
 2月にWHOの新型コロナウイルス起源調査チームは武漢での現地調査を終えた後、武漢ウイルス研究所からウイルスが流出した可能性は非常に小さいと結論を出している。これに対しホワイトハウスは、WHOの調査過程と結果に疑惑を提起し、専門家らの情報接近と新型コロナウイルス発病初期に現場にいた人たちに対する調査を促してきた。

 米保健専門家らも新型コロナウイルスの武漢ウイルス研究所の実験室から流出の可能性を排除しないでいる。
 この日FOXニュースは、ホワイトハウス首席医学顧問のアンソニー・ファウチ米国立アレルギー感染症研究所長が、11日にあるメディアの行事で新型コロナウイルスの自然発生の可能性に「確信がない」と話したと伝えた。

 ファウチ所長はこの日の行事で、「ウイルスが動物を通じて人に感染したという調査結果があるが、別の可能性もある」ともした。その上で「中国でどんなことがあったのか私たちは能力が許す限り継続調査しなければならない」と話した。
 彼は18日の上院聴聞会でも「コロナウイルス起源を確認する調査に完全に賛成する」という立場を明らかにしている。

 米食品医薬品局(FDA)元局長のスコット・ゴットリーブ氏もこうした主張に力を加えた。ゴットリーブ元局長はこの日CNBCとのインタビューで、「新型コロナウイルスが武漢ウイルス研究所から流出したという状況証拠が増加している」としながらWHOの新型コロナウイルス起源調査チームの調査結果に疑問を示した。
 彼はこれに先立ち発生した重症急性呼吸器症候群(SARS)や中東呼吸器症候群(MERS)の事例と新型コロナウイルスを比較した。

 2つのウイルスは発生後1年ほどでウイルス起源動物を把握できたという。 だが新型コロナウイルスは「大流行から1年が過ぎたいまでも動物から始まったという決定的証拠さえ見つけられずにいる。

 学界でも新型コロナウイルスの”自然発生説”が力を失っている」と説明した。ただ「武漢ウイルス研究所から流出したと仮定する場合、内部告発者が現れたり中国の体制に変化がない限り真実を見つけるのは難しいだろう」と予想する。
 前日にウォール・ストリート・ジャーナルは米情報当局の非公開情報報告書を引用し、武漢ウイルス研究所の研究員3人が新型コロナウイルスの感染拡大を報告する直前である2019年11月に、新型コロナウイルスに感染した時と似た症状で病院治療を受けたと伝えた。

 中国政府は同紙の報道を全面否定した。中国外交部の趙立堅報道官は24日の定例会見で「これまで該当研究所のスタッフと研究員は新型コロナウイルスに感染したことはない。米国は絶えず実験室流出論に燃料を入れて火を付けている」と批判した。

2021/05/24

武漢ウイルス研究所“起源説”米紙衝撃スクープで再熱か?


( 2021.05.24 )

● 武漢ウイルス研究所“起源説”米紙衝撃スクープで再熱か?


 米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は23日、新型コロナウイルスの「起源」に関わる、衝撃スクープを放った。
 中国湖北省武漢市にある「中国科学院武漢ウイルス研究所」の研究者3人が2019年11月、病院で治療が必要なほどの体調不良に陥っていたと、米情報機関の未公開報告書で明らかになったと報じた。

 米国務省は、ドナルド・トランプ前政権末期の今年1月、同研究所の複数人の研究者が19年秋に「新型コロナや一般的な季節性の疾病と似た症状で体調を崩した」との文書を発表していたが、今回の報道はより具体化した内容といえる。
 記事では、研究者らの体調に関する情報は「国際的なパートナー」から提供されたもので、さらなる裏付けが必要とする関係筋の話を紹介した。

 米国家安全保障会議(NSC)報道官は同紙に、「コロナのパンデミック(世界的大流行)が生じた初期段階について中国内での起源も含め、深刻な疑問を抱いている」と語ったという。

 これに対し、中国外務省の趙立堅報道官は24日の記者会見で、「19年12月30日より前に同研究所がコロナと接したことはない。これまで研究所からコロナ感染者は1人も出ていない」と、WSJの報道を完全否定した。

 コロナの起源をめぐっては、武漢肺炎発生当初から武漢ウイルス研究所“起源説”が言われていたが、今年1~2月になりWHOは、やっと国際調査団を武漢に派遣し、3月に同研究所からウイルスが流出した可能性は「極めて低い」とする報告書を公表した。

 だが、その調査報告なるものは中国側の一方的な主張を取り入れた内容となっており、中国の影響が指摘される世界保健機関(WHO)の調査結果に対して、欧米諸国などは透明性を問題視して納得していない。

 来月11~13日には、英コーンウォールで先進7カ国(G7)首脳会談が開催される。
この未公開報告書の存在が、武漢の研究所からウイルスが流出した可能性について、より完全な調査を求める声が再燃することになるのか。