2012/05/27

中国汚染食品-「人肉カプセル」事件


( 2012.05.27 )

● 中国産「人肉カプセル」、滋養強壮薬として韓国で摘発!


 中国国内で製造されて韓国に密輸入された「人肉カプセル」が、滋養強壮薬として密かに流通。
「人肉カプセル」とは、死産した胎児や死亡した乳児の肉を乾燥させて粉末にし、カプセルに詰めたもの。

 中国や韓国では、古くから胎児の神秘性に対する迷信が背景にあるとされ、生命の始まりである胎児には特別な成分があり、それを摂取することで精気を吸収し、健康になれると信じられてきた。

 「関節の柔軟な動きに優れているとネコを煮て食べた風習や、精力がつくと太った雄イヌや雄のオットセイの性器を食べるいった迷信と同じ類のものとの指摘もされていて、当初は中国人労働者が滋養強壮剤として韓国に持ち込んだものが、ガンなど万病に効くとして、韓国内でも末期がん患者やその他の重病患者などの間でも需要が広まり、ソウルなどの薬物市場などでヤミ取引されるようになったと言われている。

韓国の保険当局によると、「人肉カプセル」の成分は人体を形成するタンパク質や無機質に過ぎず、健康に対し科学的に立証された効果は無く、むしろ製造過程で、ほとんど衛生管理のない中国の一般住宅や町工場で製造されており、腐敗した胎児の死体が使われることもあるなどからして、人体に有害でさえあるとの警告をしている。

実際、分析により17種類の細菌が検出され、そのうち8種類はほとんどの抗生物質が効かない「スーパー耐性菌」で、重病者が摂取すると病原菌が血液を通じて全身に広がり、中毒症状を起す「敗血症」につながる恐れがあると指摘されている。



 韓国関税当局は、中国から「人肉入りカプセル」が大量に密輸されている実態を公表、12年5月までに35人を摘発し、カプセル約1万7000錠を押収した。
 主に、中国人旅行者らが携行品として持ち込もうとして空港などで摘発されたり、国際郵便で送られたケースがほとんどとされている。

 一般医薬品の瓶の中身だけをすげ替えて、もともとの薬品の説明書を添付したもののほか、人肉特有の生臭いにおいをごまかすために、漢方薬を混ぜるなどの偽装がされたものが多くみられた。
 
 食品医薬品安全庁は当初、「人肉カプセル」は本来、食品でも医薬品でもないため、取り締まりの根拠となる法令自体がないのだとしてきたが、韓国の有力メディアである「朝鮮日報」は、「食品医薬品安全庁(食薬庁)が正式に見解を表明すれば、韓国人が人肉カプセルを摂取してきたと国際的に認めることにもなり、国のイメージ失墜が懸念される」との同庁関係者の声を報じている。

 韓国関税庁は、今後検査を厳しくするとし、中国からの旅行者の携行品や郵便物のうち、成分表示のない薬品、粉末はすべて開封検査するほか、表示のあるものでも中身の確認をする方針を打ち出した。
 これに対して「摘発されたものは氷山の一角で、これよりはるかに上回る量が韓国内に出回っていて、水際ですべて摘発するのは無理だ」との見方が大勢だという。


 朝鮮メディアは、「税関が取締りを強化しても需要がなくならない限り、今後も密輸は続く」と指摘、その上で「摘発を強化すれば、取引量が減少する代わりにむしろヤミ取引での販売価格が上がりかねない」との声も在り、実際、昨年1錠8000ウォン(約540円)だったヤミ売値が、最近では4~5万ウォン(約2700~3400円)に高騰していると報じている。




( 2011.07.30 )

● 中国製「人肉入りカプセル」が、滋養強壮薬として韓国に大量密輸!


 韓国々内で、中国の朝鮮族が多く暮らす吉林省延葵吉など、中国東北部で製造されたとする「人肉カプセル」が、滋養強壮薬として密かに流通していることを、2011年7月に韓国の月刊誌が暴露し、これが中韓両国で大々的に報道されることとなる。

 報道されたことから、2011年8月になり韓国関税庁が密輸の実態把握に乗り出した。

韓国の衛生当局の検査では、保存状態が劣悪なため腐敗して雑菌が繁殖したり、耐性のあるバクテリアが混入したりしていた例もあった。

 関税庁は人体に致命的な影響が及ぶ恐れがあるとして、注意を呼び掛けている。









2012/04/09

中国の核実験と放射性廃棄物問題


( 2012.04.09 )

● 中国の核実験と放射性廃棄物問題



1.核実験による放射能汚染問題


新疆ウイグル自治区(ロプノール核実験場)

 ロプノール核実験場を中心に、1960年代ころから約45回にわたり中国による核実験が行われ、そのうち23回が大気圏内核実験で、22回が地下核実験であったといわれている。
 これまでで総爆発出力20メガトン、広島の原爆の約1,250発分に相当する実験が行われたとみられている。

 これらの核実験による放射能汚染で、実験場周辺を中心に地域住民の健康や、農作物などへの放射能汚染被害が指摘されているが、中国政府はこの地域における放射能汚染や、人体への健康被害の存在を認めないどころか、海外の医療団体などの調査すら立ち入ることを規制しており、すべてが隠蔽され、その実態は今も明らかになっていない。



・ 調査報告(報告者:札幌医科大学 高田純教授)

 2002年8月以降の調査によると、中国がウイグル地区で実施した核実験により、同自治区のウイグル人を中心に19万人が急死、急性放射線障害など健康被害者は129万人にのぼり、そのうち死産や奇形などの胎児への影響が3万5,000人以上、白血病が3,700人以上、甲状腺がんは1万3,000人以上に達すると報告されている。

 また、被害はシルクロード周辺を訪れた日本人観光客27万人にも及んでいる恐れがあり、これらの健康調査が必要との指摘もされている。

 当時、シルクロードへの旅行ブームで多くの日本人が訪れた楼蘭遺跡近くで実施されていたメガトン級の核爆発では、高エネルギーのガンマ線やベータ線、アルファ線などを放射する「核の砂」が大量に発生、東京都の136倍に相当する広範囲に及んだ。
 中国の核実験は、核防護策がずさんで、被災したウイグル人への医療ケアも施されず、広島原爆被害の4倍を超える被害者を出している。

「人道的にもこれほどのひどい例はなく、中国政府の情報の隠蔽工作は、国家犯罪にほかならない」との批判も。

1960年代の核実験では、遠く日本でも放射能が観測され、社会問題にもなったことを記憶している。



・ ウイグル人医師の見解(アニワル医師)

 核実験場は、最も近いウイグル人居住地区から10キロしか離れていなかったことから、悪性腫瘍の発生率が、中国の他の地域の漢族と比べ、35%も高くなっており、漢族であってもウイグル自治区に30年以上滞在しているものは、ウイグル人と同じ発生率となっていて、先天性異常のために歩くことも話すこともできない障害児ばかりが生まれる地域もある。
「中国政府に核実験のモルモットにされた」と訴える人もいる。

 ウイグル人のアニワル医師によれば、「中国では被爆者が被害者団体を作ることも抗議デモをすることも許されないし、国家から治療費も出ない。中国政府は、核汚染はないと公言し、さらに被害状況を隠蔽しているので、海外の援助支援団体も入れない。 原爆症患者が30年以上も放置されたままだ。」として、中国政府の対応を激しく非難している。

 中国による同地区の核実験については、イギリスの放送局であるBBCも1998年8月に隠し撮りによるドキュメンタリー番組「死のシルクロード」を報道し、この作品はローリー・ベック賞を受賞している。




2.核・放射性廃棄物処理問題

チベット自治区における放射性廃棄物の処理施設

 中国は、チベット自治区にチベット側に合意をとらず、秘密裏に核廃棄物処理場や核ミサイル基地建設を進めてきた。(当初は否定していた中国政府も現在は否定していない)

 1984年には、中国は60億ドルでヨーロッパの原子炉の4千トンの放射性廃棄物を、ゴビ砂漠に保管している。

 また、1991年4月、チベットにおいて核兵器の配置と核廃棄物により、核汚染が広がっているといった主張に対して、「全く根拠のない話」としたが、チベットへの核廃棄物投棄問題を認めている。
 中国核国営公社は、「中国は、89年から93年まで、多大な費用をかけ、閉鎖された核兵器基地の環境状況の厳重管理にあたった」と述べている。




・ 同1993年、中国は甘粛省西側の乾燥地帯に初の放射性廃棄物投棄センター建設をはじめ、さらに中国南部、南西部、東部に建設計画中であった。
 廃棄物の地層処分は現在、国際的に深層処分が主流であるが、中国政府は浅層処分で 「充分に安全」としている。高レベル放射性廃棄物(HLW)用地について、チベットは北京からも離れているため「核廃棄物を投棄するには最適」ともされる。



・ 1995年7月、中国政府は、海北チベット族自治州のココノール湖附近に「20平方メートルに及ぶ放射性汚染物質用のごみ捨て場」があり、「軍の核施設(第九学会)により廃棄物は出たが、安全性は30年間完全に保たれ、環境への悪影響、基地で被爆者が出たことはない」と公式に発表した。
 しかし、核廃棄物が当初の保管の仕方、また現在の管理の仕方、および危険性の調査について詳細は公表されていない。



・ 1997年、中国は台湾の核専門家に対し「台湾で累積される放射性廃棄物の投棄場を提供する。6万バレルの核廃棄物を引き取る」と申し出たが、台湾は断っている