( 2013.12.04 )
● 南米・アルゼンチンのクジラ、生息海域で大量死の謎!
南米・アルゼンチン南部のバルデス半島沖のクジラの生息海域で、ここ数年間に子どものクジラの死亡例が急増していると言う。
この海域では、1971年に個体数の監視を開始して以降、1971~2011年の間に幼体と成体を合わせて約630頭の死亡が確認されているが、そのうち77%が2003~2011年の間に発生していて、その内の89%が子どものクジラであった言う。
この大量死の原因は、まだ解明されていないが、餌の不足・病気・ドウモイ酸などの毒素や有害藻類の発するサキシトキシンなどの毒素の影響とする説などがあるが、今のところ共通の死因は特定されていない。
特に子クジラの高い死亡率に注目すると、餌となるオキアミなどの不足や、毒素や汚染物質に汚染された藻やオキアミなどを餌として捕食した結果、体内に取り込まれた汚染物質や毒素の影響をより受けやすい子どものクジラが犠牲となる可能性が指摘されている。